一般社団法人 全国PTA連絡協議会

Googleフォームをより便利に使いこなそう! 利用者Manual Plus

Googleフォームには入力した値をチェックする機能や、回答に応じて質問を変更する条件分岐の機能があります。PTA活動でも回答チェックや条件分岐の機能を使って、Googleフォームをより便利に活用してください。Googleフォーム Manual ≫ に、詳しい記載のなかった「回答の検証」と「セクション」の使い方に関する情報です。
作成:2023/08/30  更新:2024/01/27
facebookでシェア
LINEでシェア
Xでシェア
リンクをコピー

回答の検証

回答検証が可能な入力形式

Googleフォームの入力形式では、短文を入力する「記述式」と長文を入力する「段落」が選択可能です。
この二つの入力形式では「回答の検証」のボタンが表示され、設定により、入力値のチェックを行うことができます。

回答検証の方法

「記述式」または「段落」の入力形式で、右側[︙ その他オプション]をクリックして[回答の検証]を選択します。続いて、左側に表示される[数値]の部分をクリックすると「数値」「テキスト」「長さ」「正規表現」のいずれかを選択できます。
回答の検証
回答の検証

回答検証[数値]

回答検証「数値」を選択すると、以下の条件が利用できます。
「次より大きい」「次以上」「次より小さい」「次以下」「次と等しい」「次の間にある」「数字」「整数」
下図は「整数」選択時の例です。
数値
「カスタムエラーのテキスト」欄は、条件にあわない(例では整数以外の)入力した場合に、表示させるエラーメッセージを入力します。
エラー 右図は、整数ではない「1.4」を入力した場合に表示されたエラーメッセージの例です。
エラーメッセージの内容は、条件にあわせて自由に設定可能です。
下図のように「次の間にある」を選択すると、数値の範囲の条件を設定できます。例えば「年間のPTA会費はいくらですか」のような質問で金額の範囲を設定する時に利用します。
数値

回答検証[テキスト]

回答検証「テキスト値」を選択すると、以下の条件が利用できます。
「次を含む」「含まない」「メールアドレス」「URL」
下図は「メールアドレス」選択時の例です。メールアドレスのチェックはフォーム入力でよく使われる機能です。
テキスト

回答検証[長さ]

回答検証「長さ」を選択すると、以下の条件が利用できます。
「最大文字数」「最小文字数」
長さ

回答検証[正規表現]

「正規表現」を利用すると、郵便番号や電話番号などの入力で高度なチェックが可能になります。正規表現は一見すると難しく感じますが、覚えるとGoogleフォーム以外にもいろいろな場面で活用できます。ExcelやAccessなどでもりようできますので覚えておくと便利です。
回答検証「正規表現」を選択すると、以下の条件が利用可能できます。「パターン」欄には、条件にあった内容を入力します。
「次を含む」「含まない」「一致する」「一致しない」
長さ

正規表現の利用方法

正規表現とは、

端的に言えば、「いくつかの文字列を一つの形式で表現するための表現方法」です。
正規表現を利用すれば、たくさんの文章の中から容易に見つけたい文字列を検索できます。
正規表現で使用する特殊文字 正規表現とは、いくつかの文字列を一つの形式で表現するために、いくつかのある文字に対して特別な意味を与えています。下記の半角文字がその役割を担っています。これらの特殊文字を正規表現では、「メタ文字」と呼んでいます。
 . ^ $ [ ] * + ? | ( ) 
このメタ文字を単なる普通の文字として検索する場合には、メタ文字の前に、を付与して利用します。
なお、を利用する場合は、\\ と書きます。
 \. \^ \$ \[ \] \* \+ \? \| \( \) 

よく使う正規表現

正規表現に関する詳しい情報は、Googleのヘルプページ 正規表現の構文 ≫
\d 0~9の任意の数字を照合します。[:digit:] と同じです。
[...] 文字セット内の任意の文字を照合します。連続する文字を利用する場合は、文字セット内の先頭文字と末尾文字をハイフンで区切ります。
[123] は「1、2、3」のいずれかの数字を照合します。
[a-f] は「a~f」の任意の文字を照合します。
[^...] 文字セット外の任意の文字を照合します。
[^a-f] は「a~f」以外の任意の文字を照合します。
{n} 直前の表現がちょうど n 回出現した場合を照合します。次に例を示します。
[a-c]{2} は、a~cの任意の文字が2回連続して出現した場合のみを照合するので「ab」や「ac」は照合しますが、「abc 「や「aabbc」は照合しません。

正規表現の使い方

Googleフォームでは、正規表現を利用することで、様々な入力制限が可能です。一方で、ハイフンなどは、全角や半角、似ている記号などもあり、回答者によっては入力が難しくなる可能性もあります。どこまで入力制限をかけべきなのかを検討することも重要です。
以下は、Googleフォームでよく使う正規表現の事例です。青い部分をコピーして利用できます。

郵便番号

[正規表現]→[一致する]→ パターン欄には[\d{3}-\d{4}]→ カスタムエラーのテキスト欄には[xxx-xxxx形式で郵便番号を入力してください]  
正規表現においては「\d」は数字を意味します。その次の{3}は、3回くり返すを意味しますので、 青い部分の「\d{3}-\d{4}」は、数字を3回繰り返し + ハイフン + 数字を4回繰り返しという意味になります。
この形式でも[[0-9]{3}-[0-9]{4}]同じ入力制限となります。

携帯電話番号(ハイフンあり)

[正規表現]→[一致する]→ パターン欄には[0\d0-\d{4}-\d{4}]→ カスタムエラーのテキスト欄には[xxx-xxxx-xxxx形式で携帯電話番号を入力してください]  
上記の正規表現は、0 + 数字1桁 + 0 + ハイフン + 数字4桁 + ハイフン + 数字4桁の意味です。

電話番号(ハイフンあり)

[正規表現]→[一致する]→ パターン欄には[/^0\d{2,3}-\d{1,4}-\d{4}$/]→ カスタムエラーのテキスト欄には[ハイフンを入れて電話番号を入力してください]

電話番号(ハイフンなし)

[正規表現]→[一致する]→ パターン欄には[/^0\d{9,10}$/]→ カスタムエラーのテキスト欄には[ハイフンを使わず電話番号を入力してください]

全角ひらがな

[正規表現]→[一致する]→ パターン欄には[/^[ぁ-んー]+$/]→ カスタムエラーのテキスト欄には[ひらがな全角文字を入力してください]

全角カタカナ

[正規表現]→[一致する]→ パターン欄には[/^[ァ-ンヴー]+$/]→ カスタムエラーのテキスト欄には[カタカナ全角文字を入力してください]

半角数値

[正規表現]→[一致する]→ パターン欄には[/^[0-9]+$/]→ カスタムエラーのテキスト欄には[数値を半角文字を入力してください] 空文字対応なしの場合は[/^[0-9]*$/

半角英字

[正規表現]→[一致する]→ パターン欄には[/^[a-zA-Z]+$/]→ カスタムエラーのテキスト欄には[英字を半角字を入力してください]
空文字対応なしの場合は[/^[a-zA-Z]*$/

セクション

セクションについて

セクションとは

Googleフォームのセクションを一言でいうと、フォームの要素(質問、タイトルと説明、画像など)を一括りにした「区切り」のことです。
このセクションを使った条件分岐は、回答者が特定の選択肢を選んだときに、その回答に応じて表示する質問を変更する機能です。この機能を活用すると、回答者に関連性のある質問のみを表示し、無関係な質問をスキップさせることができます。
例えば、アンケートで「ご希望のイベントを選択してください」と聞いた場合、「A」を選んだ人には「A」に関する次の質問を、「B」を選んだ人には「B」に関する質問を表示するように設定することができます。

デフォルト状態のセクション

通常、Googleフォームを新規作成した直後の状態は、右図のように、「フォームの説明」がある「無題のセクション」と「無題の質問」の2要素のみです。
デフォルト状態で表示されている「無題のセクション」と「無題の質問」の2つ要素が1つのセクションです。セクションは、回答の進捗の際にも、ページの概念として利用されます。
Googleフォーム

セクションの追加

セションの追加方法

右側にあるメニューで[セックション追加]クリックすると、セックションが、下部に追加されます。
Googleフォーム

セクションの追加後

セクションが、追加されると、下部に新しいセクションが作られ、赤枠の「セクション情報]も表示されます。
セクション情報は、現在のセクション数とセクション番号を表示します。
「2セクション中1個目のセクション」
「2セクション中2個目のセクション」
入力したいセクションをクリックすることで、選択され、入力が可能になります。ただし、追加されたセクションは、別ページになります。
Googleフォーム

セクション利用での分岐設定

分岐先のセクション追加

ここでは「ご希望のイベントを選択してください」という質問に対し、ラジオボタンの選択肢が「A」「B」の事例とします。
「A」「B」の各選択肢に対応する分岐先として、2個のセクションを用意します。
この例では、質問とは別に分岐先のセクションを用意しているため、質問と合わせ合計3個のセクションを利用します。「B」のみ分岐先として、別のセクションに移動し、「A」はそのまま同じセクションで質問を続ける方法もあります。
Googleフォーム

質問にセクション移動を設定

  • セクションを分岐させたい質問を選択します。
  • 右側にある[︙その他]クリックして、[回答に応じてセクションに移動]を選択します。
  • 分岐の質問は、回答を[必須]とします。
Googleフォーム

選択肢に移動先のセクションを設定

  • セクションを分岐させた選択肢を選択します。
  • 右側にある[▼]クリックして、移動させたいセクションを選択します。
以上で条件分岐の設定は終わりです。プレビューで動作確認をしてみてください。
この例では、「A」「B」の各選択肢に対応する分岐先として、2個のセクションを設定しています。
Googleフォーム

セクションのコピー、移動、削除、上と結合

コピー、移動、削除、上と結合の選択

  • セクション選択します。
  • 右側にある右側にある[︙その他]クリックして、処理内容を選択します。
Googleフォーム

セクションを移動

  • [セクションを移動]選択するとサブウインドウで「セクションの並べ替え」が開きます。
  • 右側にある右側にあるの矢印をクリックして、セクションを移動します。
Googleフォーム

上と結合

[上と結合]を選択すると、2個のセクションを1個にまとめることができます。この操作により、両方のセクションの質問が1個のセクションにまとめられます。
準備作業として「上と結合」する前に、まとめたい2個セクションを、あらかじめ隣接する状態になるようにセクションを移動しておくことが必要です。
「上と結合」を行うと、下のセクションにある説明などの情報は、消去されます。

セクション利用時の注意点

条件分岐する質問の形式

条件分岐は「ラジオボタン」と「プルダウン」のみ有効と考えましょう。

事前の準備

少し複雑な条件分岐を利用する場合は、Googleフォームに直接入力する前に、フォームのフローチャートを考えましょう。

意図していない質問に分岐

Googleフォームの条件分岐では意図しない質問に分岐されてしまうことがあります。
デフォルトの設定のままだと意図しないセクションへ分岐されてしまうこともあるため気をつけましょう。

動作確認を行うことが重要

Googleフォームで分岐を作ると複雑なフローになってしまうこともあります。
正しく動作するかを、プレビューで確認することが重要です。

条件分岐のメリット

回答時間の短縮

回答者に関連する質問だけが表示されるので、回答にかかる時間を短縮できる。

離脱率の低下

回答する必要がない質問をスキップできるため、回答者が途中で離脱しにくくなる

一貫した調査、精度の向上

条件分岐利用により調査に構造が追加されるため、一貫した調査が可能となり、データの精度の向上につながる
サイト内の関連情報
記事
アンケートの作成や集計、Web利用の方法
PTAでアンケートを有効活用しよう! ≫
記事
PTA協議会、連合会、単位PTAによる調査など
調査事業のサポート! ≫

記事
Googleアカウントをお持ちでない場合は
Googleアカウントを活用しよう! ≫
記事
懸念事項への対応、導入事例やサンプルフォーム
Googleフォームを活用しよう! ≫
記事
基本操作からフォームの公開、導入マニュアル
Googleフォーム Manual ≫
記事
より便利に使える質問による分岐と回答チェック
Googleフォーム Manual Plus
全国PTA連絡協議会からのご案内
園児•児童•生徒 総合補償制度に関する変更のご案内(2024年4月1日) ≫
PTA総合補償制度のご検討中の皆様へ
連合会など上部団体からの休会や退会などをご検討されている単位PTAの皆様から、安全互助会などPTAを対象とした補償制度について、お問い合わせを多数いただいております。
現在の契約の代替となる補償制度 ≫ は、ご要望がありました2024年4月1日から6月30日の補償についても、PTA単位での個別対応が可能となりました。
お困りの場合は、当協議会にお気軽にご相談ください。
facebookでシェア
   
LINEでシェア
   
Xでシェア
   
リンクをコピー
全国PTA連絡協議会は、本サイト等の内容およびご利用者様が本サイトを通じて得る情報等について、その正確性、完全性、有用性、最新性、適切性、確実性、動作性等、その内容について何ら法的保証をするものではありません。当サイトに掲載されている情報を利用することで発生した紛争や損害に対し、当協議会は責任を負わないものとします。
また、本サイトの一部には法律的な根拠を求めることが難しい内容も含まれております。このような内容については全国PTA連絡協議会としての見解となります。
Site Map
Site Map
カテゴリー別 掲載記事一覧
カテゴリー ≫ Click … 同ページ内のカテゴリー情報へ
Click後、記事名 ≫ Click … サイト内の記事へ
お問い合わせ
PTA活動のアップデート

求められるPTAを目指して

PTA運営チェックリスト

PTA活動のスマート化

PTA活動でのコンプライアンス

任意加入説明と未加入者対応

適切な個人情報保護とその対策

法律面からPTAを考える

PTA活動支援や情報共有

上部団体としてのPTA協議会や連合会

PTA協議会や連合会関連の情報

PTA活動に関する情報共有

PTA活動と地域

PTAの備品

会費の使い方・会費集金

PTA会費の適切な使途

PTA活動に関わる事務

PTA会費集金の負担軽減

PTAでのITサービス導入支援

Wi-Fi利用環境の支援

ITライセンス支援(会員対象)

IT導入支援

Googleアプリの活用

オンライン会議の導入と活用

オンライン会議の活用

Zoomの活用

PTA FAQと事例

PTA よくあるご相談

PTA 事例紹介

PTA団体補償制度など

PTA団体補償制度(会員対象)

補償制度 知っておくべき事

子どもたちの教育

子どもの教育費

子どもの教育や教育環境

子どもの安全、子どもの見守り

子どもの安全

子どもの見守り

保護者対象の情報やサービス

保護者として

安心してインターネットを使うために

全国PTA連絡協議会の登録について
会員登録 当協議会へのご登録にあたり、会員団体に対する人的、金銭的なご負担はありません。
各都道府県、市区町村のPTAがフラットにつながることでメリットを享受いただける団体を目指しています。
会員団体の皆様には、事務負担や研修会・イベントなどへの動員は想定していません。
情報交換会や各種セミナーは、基本的にオンライン形式で開催いたしますので、皆様のニーズや関心に応じて、お気軽にご参加いただけます。
各種サービスをより多くのPTAの皆様にご利用いただけるよう心がけておりますが、助成制度や補償制度のご利用には、サービス性質上、当協議会へのご登録が必要です。
PTAの皆様は、金銭的や人的なご負担を気にせず、必要とされる事業やサービスをご利用ください。
本年の会員対象は、上部団体に未加入または休会中のPTA団体を原則としております。(図の緑部分)
  • 日本PTA全国協議会に未加入または休会中の協議会
  • 道府県PTA協議会に未加入または休会中の市区町村郡PTA連合会等
  • 市区町村郡PTA連合会に未加入または休会中の単位PTA
対象となるPTAの皆様、ぜひ、当協議会へのご登録をご検討ください。
上部団体からの退会・休会を検討中のPTAの皆様も、 お気軽にお問い合わせください。
全国PTA連絡協議会の会員登録はこちらから
記事
登録方法などは、
会員登録について ≫
記事
登録のあるPTAは、
会員登録団体 ≫
記事
ご不明な点はお気軽に
お問い合わせ ≫
ダウンロード
全国PTA連絡協議会の概要
ダウンロード
更新:2024年2月7日