PTA事例紹介 岡山県教育委員会による事例紹介

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新たな取組でつながりが広がるPTA活動

岡山県教育委員会

全国PTA連絡協議会
本ページの内容は、新たな取組でつながりが広がるPTA活動として、岡山県教育委員会している団体の事例や情報を引用し、作成しています。
出所:岡山県教育委員会 わたしたちのPTA 2023年 ≫  2024年 ≫ 

県内のPTA活動

2024年度のPTA活動資料集に記載のある優良PTA文部科学大臣表彰受賞団体の情報です。

地域と一体となった活動を展開

岡山市立角山小学校 PTA

地域と学校の合同防災訓練では、西日本豪雨の教訓を生かし、連合町内会長、PTA会長、校長が大雨で高齢者等避難の指示が出た時の寸劇を行い、地域住民、保護者、児童、教職員で災害に対する備えなどについて意見交換をしました。家庭や地域で準備や約束について日頃から話し合っておくことの大切さが実感でき、有意義な時間となりました。

学校生活に新型コロナウイルス感染症の影響がある中でも、子どもたちにとって良い思い出 ができるように、角山夏祭りでは、コミュニティ協議会で感染症対策について話し合いを重ね、PTAが中心となって子どもたちが楽しめる様々なコーナーを企画・運営しました。

生徒の教育環境を支えるために

金光学園中学・高等学校 やつなみ保護者会

評議員会の3つの部岡山県教育委員会による事例紹介指導部・庶務部・教養部)を中心に活動を行っています。
指導部は、広域補導や列車補導により、生徒の見守りを行っています。

文化祭では、庶務部を中心に、家庭に遊休品の提供を呼びかけ、バザー(友愛セール)を開催し、盛り上げに貢献しています。その一環として、保護者相互の親睦を兼ねた「手作り会」によりハンドメイドの活動を行い、製作品の収益は生徒の教育活動に充てています。

教養部により、機関紙「やつなみ」を年3回発行し、生徒や教職員の活動、保護者会の足跡を広報しています。また、講演会の実施後には、その内容を小冊子「金光学園やつなみ保護者会教養シリーズ」にまとめ、刊行しています。

活動の見直しにより主体的な参加を促進

瀬戸内市立邑久幼稚園 PTA

会員や役員の活動の見直しを行い、負担のない参加方法に変更し、子どもたちのために自ら考えて活動に参加できるようにしました。研修会は事前に希望をとる形にし、保護者が必要な研修を主体的に学ぶことができるようにしました。

活動の見直しにより主体的な参加を促進

高梁市立川面小学校PTA

生活研修部のすこやか川面担当が主体となって、カードを活用し、家庭での生活習慣を見直す取組を行っています。「すこやか川面週間」の取組後には、担当が学年ごとに取組結果、成果・課題をまとめ、保健だよりで報告し、意識づけを図っています。


2023年度のPTA活動資料集に記載のある団体の情報です。

子どもたちの笑顔のために

倉敷市立琴浦東幼稚園 PTA

コロナ禍でも「子どもたちのより良い育ちのために、できることを考え実行する」というPTAの目的を共有し、楽しい活動を計画・実施しました。 特徴的な活動の一つとして、綿花栽培と綿糸・コースター作りがあります。児島地区の伝統産業である繊維産業に興味を持ち、地域に愛着を持てるようにと実施しました。

その他にも、PTAが中心となって企画・運営する秋祭りでは、子どもたちの関心の高い駄菓子屋や縁日ごっこなどを計画し、PTA一丸となって準備しました。

目的を共有し、楽しい活動を計画することで、PTA活動への会員の積極的な参加も進みました。

家庭教育を考えるきっかけづくり

津山市立鶴山小学校 PTA

学年部の組織に家庭教育推進委員を設置し、家庭教育の向上を目指して取組を行っています。
親子で考えたい課題について交流ながら各クラスで学ぶ親学講座では、子どもたちの実態をもとに委員主体でテーマを考え、当日運営も行っています。

また、家庭学習チャレンジシートの取組では、「メディアの視聴時間やゲームの時間を少し我慢して、家庭学習や手伝いなどを頑張る」ことを目標に、年3回の期間を決めて実施しています。実施後の結果の集約と考察についても委員主体で行い、全家庭へ配付しています。保護者の視点から考え、子どもたちの現状や成果と課題について知らせることで、各家庭が子どもとの関わりについて考えるきっかけとなっています。

親子ふれあい事業

新見市立哲西中学校 PTA

地域の貴重な自然財産である鯉が窪湿原の環境保全活動を、17年間にわたり行っています。
総合的な学習の時間での学びの場にもなっている鯉が窪湿原を、PTAと「鯉が窪湿原を守る会」、地域住民、高校、地元企業が一体となって守り、生徒の学習活動を支えています。生徒、保護者、地域住民が交流する機会にもなり、生徒の郷土に対する愛着を高めています。

岡山県教育委員会では、各年毎にまとめている「PTA活動資料集」の中で、各校種にあわせたPTA研修のヒントなる素材を数多く提供してます。以下は2024年度版の資料集からの引用をもとに作成しています。

PTA研修 … 幼稚園・こども園

非認知能力の育成について、PTA研修で学びませんか?

非認知能力を育成しよう!

子どもたちが生きるこれからの時代は予測困難な時代と言われ、今後はさらに状況に合わせて自分なりの答えを見つけていくことが求められます。諦めずに答えを見い出すためには、「非認知能力」というテストなどで客観的な点数(数値)にできない力が必要だと言われています。

意欲ややる気を育む関わり

子どもの「やってみたい」「やってみよう」という意欲ややる気の育成は、子どもにとって身近な大人の関わりが大きく関係します。保護者が子どもの姿(結果やゴールではなくプロセス)から「いいとこ」を見つけ、意識づけすることで非認知能力は育まれます。

家庭で育みたい3つの非認知能力

  • 自分を高める力 … やる気・意欲・向上心・挑戦心・楽観性など
  • 他者とつながる力 … 協調性・社交性・共感性・コミュニケーション力など
  • 自分と向き合う力 … ねばり強さ・我慢強さ・回復力など
岡山県教育委員会の取り組み 就学前の「非認知能力」について学べるプログラムがあります。岡山県教育委員会では、2022・2023年度に指導者養成研修を行い、2024年度より、市町村における保護者向けの研修会の実施を進めていきます。
プログラムには、ワークブックを活用した、3日間で深くしっかり学ぶプログラムと、短時間(30~60分)で、基礎知識を学ぶプログラム(親育ち応援学習プログラム)があります。
PTA研修会、PTA研修会、就学時健診、学級懇談会、子育てサロン等で活用できるとしています。
詳しくは、親育ち応援学習プログラム」 ≫

PTA研修 … 小学校・中学校

子どもの「学ぶ力」を育てるために 子どもが伸びる家庭学習とは?

小学校段階では?

小学生の時期に、学ぶ意欲を高め、家庭学習の習慣を身に付けておくことが大切です。子どもの学習の様子を見守り、声掛けをしながら主体的に学習に取り組めるようサポートしましょう。
  • 子どもとの会話やふれあいを大切にしましょう!
  • 学習環境を整えましょう!
  • 子どもの学習の様子を見守り、頑張りを認めましょう!

中学校段階では?

中学生の時期は、思春期ならではの悩みや不安で気持ちが揺れ動き、関わりが難しい時期ですが、自立した大人への成長段階と捉え、温かく見守りましょう。
  • 規則正しい生活習慣をサポートしましょう!
  • 計画的に学習を進める習慣を身に付けさせましょう!
  • 将来の夢や進路を見据えた学習ができるよう応援しましょう!
岡山県教育委員会の取り組み 子どもと一緒に考えてみませんか? 夢に挑戦することは、何歳になっても自分を高め る原動力となります。「どんな自分でありたいか」、生涯を通じて問い続けることも大切なことです。 「夢ボイスチャンネル」の動画は、子どもたちが自 分の将来を真剣に、そして前向きに考える活動を応援するため、岡山ゆかりのセンパイが夢の実現に至るまでの道のりについて語っています。
詳しくは、夢ボイスチャンネル(TouTube)≫
「家庭学習のスタンダード」家庭用配付資料子どもが伸びる家庭学習≫

PTA研修 … 全校種

適切な「スマホ・ネット」の利用 すすめよう家庭のルールづくり

学校では、1人1台の学習者用コンピュータ端末等の導入を進めています。
授業や家庭などさまざまな場面において、調べ学習や自分の理解度に合わせた学習などに活用することで、新たな学びの幅を広げています。子どもたちには、インターネット等の便利な面と危険な面を理解した上で、効果的に利用していくことが求められます。 「スマホ・ネット」について保護者同士、親子で考える場を設けましょう。

PTAとしてできること(活動例)

  • PTAの部会で全校児童生徒の「スマホ・ネット」の実態をアンケートで調査する。(スマホやネットの使用時間、ルールの有無、困っていること等)
  • 「スマホ・ネット」問題の解決に向けた取組を考える。(研修会の開催、参観日に親子でルールについて話し合う、各家庭の取組や工夫を広報紙に掲載する等)

「OKAYAMAスマホサミット」の開催

岡山県教育委員会では、子どもたち自身の主体的な活動により、ルールづくり等の取組を進める「OKAYAMAスマホサミット」を開催しており、子どもたちが学校の実践発表やグループ協議を行い、マホ・ネット問題や適切な利用について考えています。
保護者部会も開催しており、児童生徒主体の活動を、PTAが支えていくことで、家庭や地域へ 取組を広げやすくしています。 OKAYAMAスマホサミット2024」成果報告会ダイジェスト(TouTube) 2023年 ≫  2024年 ≫

スマホ・ネットに関する参考資料 わが家のスマホアクションペアレンタルコントロールの導入の仕方を事業者別と機種別に動画で説明しており、親子で視聴しながら学ぶことができます。ペアレンタルコントロール機能(利用時間制限、アプリの制限等)を活用するなどして、親子でしっかり話し合って、ルールを決めましょう。

デジタル機器と上手に付き合うために

デジタル機器を使う時間があまりに長くなると、人と人とのリアルな関わり合いや、自分の感覚や行為を通して理解する学習、地域社会での体験活動などの時間も、少なくなってしまいます。
成長期の子どもたちのバランスの良い発達の観点からも、さまざまな経験や活動ができるよう、ご家庭でもデジタル機器全般の使い方について、親子で考えてみませんか?

端末を使うときの健康面の注意点について

悪い姿勢が続いたり、長時間使用が続くと、
  • 視力に悪い影響が
  • ストレートネック(スマホ首)の原因に
  • 使わずにはいられなくなる(嗜癖)
  • 脳が覚醒して、良い眠りが妨げられる
  • タブレットやスマホを見るときは、目から30cm離して使用する。
  • 30分に1回は、タブレットやスマホから目を離して、20秒以上遠くを見る。
  • ぐっすり寝るために寝る1時間前からデジタル機器を使わない。
  • 睡眠前に強い光を浴びると、入眠作用があるホルモン「メラトニン」の分泌が阻害され寝つきが悪くなります。
出所:文部科学省 端末利用に当たっての児童生徒の健康への配慮等に関する啓発リーフレット
ネット依存防止マニュアル 岡山県教育委員会では、児童生徒のネット依存の実態を把握できるよう、ネット依存防止マニュアル ≫ を作成し、インターネット上で公開しています。
PTA研修会やメディアコントロール週間等でテーマとして取り上げ、親子で上手な付き合い方について考えましょう。

家庭での活用

生活改善に向け、子どもと一緒に考えましょう。
  1. 家族が抱く心配事や不安は共通しています。
  2. 戸惑いや心配ではなく、別の視点から原因を探ることも必要です。
  3. 家庭でもチェックシートを活用することで、依存傾向が高い場合は、「個別指導チェックシート」を活用し、観察を行い、必要に応じて介入していきます。
  4. 学校と情報交換を行い、介入方法を検討し、子どもと一緒に気になることなどを共有して、生活改善に向けて目標を設定するとともに、目標を見失わないよう見守り、必要に応じて援助します。
  5. 「改善されない」「状況の悪化」など、必要があれば相談機関への相談も検討します。

生活習慣を整えるための取組 〜チャレンジ・カードのススメ〜

基本的生活習慣を整えよう!

基本的生活習慣(早寝・早起き・朝ごはん、メディアコントロール、適切な運動、手洗い・うがい等)を整えることは、学習意欲や気力の充実、学力や体力の向上につながるといわれています。
キャンペーン月間(11月)やキャンペーン週間(年3回)があります。
岡山県教育委員会では、望ましい生活習慣の確立に向け、「ぱっちり!モグモグ生活リズム向上キャンペーン」を実施しています。

PTAから呼びかけてみませんか?

チャレンジ・カードを使って、生活の“めあて”を決め、2週間のくらしを振返る『ぱっちり!モグモグ“ツーウィーク”』をPTA活動として取り組んでみませんか。親子で、そして学校や園全体で取り組むと、子どもたちの意識もさら高まります。

生活リズム向上のための活動を実践し、特に工夫した取組を行っている学校園・団体を毎年表彰しています。PTAも連携し、ぜひ積極的に取り組んで応募してください。

詳しくは、子どもの生活リズム向上に関する取組 ≫

キャリア教育への参加

子どもたちは、出会いの数だけ、新しい自分に出会えます。

地域の未来を担う子どもたちと地域で活躍する大人が交流できる機会があれば、子どもたちは自分の意志で進路や将来の生き方を選択できるきっかけになるのではないでしょうか。
多様化する社会において、多くの大人と出会い、様々な職種の仕事を知ることは、子どもたちの人生の道しるべとなります。

PTA活動として、キャリア教育に参加してみませんか?

県内には、キャリア教育の活動にPTA会員が参加し、社会経験や仕事について、子どもたちに語る場面を積極的に設けている学校もあります。PTAの皆さんには、子どもたちが、社会的・職業的に自立して自分らしい生き方を実現していくために、是非、身近な大人として、こうした取組の充実にご協力いただきたいと思います。

PTAと学校がつながるキャリア教育の効果

  • 子どもたちは、地域のことを知ることができ、郷土の愛着につながる。
  • 子どもたちは、自分の夢や目標を発見することができ、将来の進路選択につながる。
  • 大人は、子どもたちの様子がわかり、学校教育への理解につながる。
詳しくは、キャリア教育の推進について ≫

人権教育の研修を充実させるために

なぜ人権教育の研修?

「親の背を見て子は育つ」ということわがあるように、子どもは意識的、無意識的に親や家族の言動を見ながら育っていきます。そのため、保護者自身が、人権や人権問題に対する正しい理解を深め、人権感覚を養うことが大切です。

研修のテーマ例(人権課題)

  • 女性
  • 子ども
  • 高齢者
  • 障害のある人
  • 同和問題
  • 外国人
  • ハンセン病問題
  • 性的マイノリティ
  • インターネットによる人権侵害 等

学校における研修の具体的イメージ

  • 人権教育講演会 …「人権教育講師バンク」において、人権課題ごとに講師を紹介しています。(登録数 約60名)
  • 人権啓発動画・DVD視聴 … 無料でDVD、プレーヤー等の貸出しを行っています。【県生涯学習センター】視聴後の感想交流も有効です。
  • 人権教育ワークショップ … 交流活動などの参加体験型の研修。人権問題を自らの課題として捉え、実践的な態度を身に付けることができます。
詳しくは、人権教育に関する指導資料・資料集・事例集・リーフレット等 ≫
PTA役員等を対象とした研修会(2023年度実績)
  • 幼稚園・こども園・小学校・中学校・中等教育学校PTA等指導者人権教育研修会(岡山教育事務所)
    「SNS・インターネットによる誹謗中傷から子どもたちを守るために、保護者としてできること」
    (一般社団法人インターネット・ヒューマンライツ協会 代表 スマイリーキクチ 氏)
  • 幼稚園・こども園・小学校・中学校・義務教育学校PTA等指導者人権教育研修会(津山教育事務所) 「子ども理解とこれからの子育てのヒント」(NPO児童虐待防止全国ネットワーク 理事 高祖常子氏)
  • 高等学校PTA指導者研修会
    「LGBTQ+の児童生徒の存在を認識した学校での取り組み」(宝塚大学看護学部 教授 日高庸晴氏)
  • 特別支援学校PTA指導者研修会
    「成年後見制度 〜これだけは知っておいてほしい大切なこと〜」(司法書士 中村恵美氏)
Case Study
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