LINE公式アカウントを活用しよう!

LINE公式アカウントとは
LINE
LINEは、コミュニケーションアプリのひとつで、友だちになっているアカウント間で、コミュニケーションが行えます。
総務省の調査によると、「LINE」は、すべての年代で利用率が最も高いSNSで、利用率は94.9%となっています。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリ「LINE」上で企業などがビジネス用のアカウントをつくり、友だち追加してくれたユーザーとコミュニケーションがとれるサービスです。
通常のLINEアカウントとは異なり、メッセージの一斉配信や自動応答など多様な機能が利用できます
個人向けのLINEアカウントと区別する際に「ビジネスアカウント」や「LINE@」と呼ばれることもありますが、正式名称は「LINE公式アカウント」です。
LINE公式アカウントと個人アカウントの比較
個人のLINEアカウント | LINE公式アカウント | |
---|---|---|
用途 | プライベート | ビジネス |
配信 | 1対1のチャットが基本 | 友だち全員に一斉配信可 |
機能 | 無料通話、ビデオ通話、スタンプ送受信など | クーポン、リッチメニュー、ステップ配信など |
LINE公式アカウントの種類
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プレミアム アカウント |
認証済アカウントのうち、特に優良なアカウントは特別な審査を経て、プレミアムアカウントを自動付与されます。 |
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認証済 アカウント |
LINEヤフ社所定の審査を通過することで、アカウントバッジが付与され、LINEアプリ内での検索結果にも表示されるようになります。 |
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未認証 アカウント |
個人、法人問わず、誰でも取得できるアカウントです。 基本機能は認証済アカウントと変わらず、有料プランへの変更やプレミアムIDの購入も可能です。 |
LINE公式アカウントを開設したタイミングでは、すべて「未認証アカウント」になります。その後、LINEヤフー社の審査に申し込みをして通過したアカウントが「認証済アカウント」になります。
認証済アカウントの利用は、信頼性向上の他、LINEアプリ内の友だち検索結果への表示も可能になるなどメリットがあります。その他にも、認証済アカウントによる申請が必要なLINE公式アカウントの拡張機能もあり、LINE公式アカウントをより幅広く活用していきたい場合は、認証済アカウントを取得することをおすすめします。
認証済アカウントの審査
LINE公式アカウントを認証するには、LINEヤフー社による審査を受ける必要があります。
審査は無料で、主に以下の観点でチェックされます。
- LINEユーザーの不利益につながる可能性がないか
- 法令における規制の有無と規制内容に抵触するものでないか
- 利用規約第18条「禁止行為」各号に該当するおそれがないか
- 当社が独自に定める審査基準を満たすか否か
- 当社の事業へ悪影響を及ぼす、あるいは当社の信用を損なうものでないか
- 当社はお客さまに対し、審査結果およびその理由について説明する義務を負わないものとします。
認証済アカウントのメリット
- 青色のバッジがつき、検索結果に表示される
- 店舗用ポスターの種類が選択できる
- 友だち追加広告が利用できる
- 請求書決済が利用できる
- 「メンバーシップ」が利用できる
- 「リサーチ」と「アカウント満足度調査」で自由回答が利用できる
- LINEアプリ内にアカウント情報やクーポンを掲載できる
- 友だち一覧が確認でき、運営側からチャットが送付できる
LINE公式アカウントの主な機能
LINE公式アカウントには、以下のような様々な機能があります。
- タイトル後の「≫」クリックで「LINE公式アカウント」のページが開きます。
メッセージ配信 ≫
メッセージ配信は、LINE公式アカウントの最も基本的な機能です。公式アカウントを友だち追加してくれたユーザーに対して直接メッセージを配信できます。メッセージはテキストやスタンプだけでなく、画像・テキスト情報を一つのビジュアルで訴求できる「リッチメッセージ」、複数の画像をカルーセルで表示する「カードタイプメッセージ」など、さまざまな形式のフォーマットを用いて配信することが可能です。
1回の配信では、同時に最大3吹き出しまでメッセージを送ることができます。
リッチメッセージ ≫
リッチメッセージは、画像やテキスト情報を一つのビジュアルにまとめ、簡潔で分かりやすく訴求できるメッセージ形式の一つです。テキストだけでは分かりにくい情報でも、画像と一緒に端的に伝えられます。
また、メッセージ配信で画像を添付するとタップしても画像が拡大表示されるだけですが、リッチメッセージではURLなどのリンクのほか、ビジネス利用などでは、LINE公式アカウントで発行したクーポンなどへの導線を設定できるのも特長です。
カードタイプメッセージ ≫
カードタイプメッセージは、複数の画像をまとめて配信できるメッセージ形式の一つです。設定した画像をカルーセルでスライドさせながら閲覧できるため、複数の商品や情報をまとめて提示したい時に適しています。
4種類のカードタイプを元に情報を入力することで、整理されたレイアウトのメッセージを簡単に作成できます。ビジネス利用などでは、リッチメッセージと同様、カードタイプメッセージでもリンクやクーポンなどの導線を設定できるため、タップすることで自社サイトやクーポンへの高い誘導効果が期待できます。
リッチメニュー ≫
リッチメニューは、LINE公式アカウントのトーク画面にユーザーが訪れた際、画面下部(キーボードエリア)に固定で表示されるメニュー機能です。メニュー内のボタンをタップすると、LINE公式アカウントのクーポンやショップカードへの導線のほか、ECサイトや予約サイトなど、自社サイトへのリンクを設定できます。
あいさつメッセージ ≫
あいさつメッセージは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際に自動で配信されるメッセージ機能です。友だち追加後すぐに配信されるため、読まれる可能性が高いという特長もあります。
また、LINE公式アカウントの第一印象を決める重要な役割を担うため、どのような情報が届くのかを伝えましょう。メッセージを受け取った後の具体的なアクションを促すことで、ブロック率を低下させることもできます。
チャット機能 ≫
LINEチャットは、ユーザーと1対1でリアルタイムにやり取りできる機能です。問い合わせ対応や個別相談などに活用でき、ユーザーとのより親密なコミュニケーションを実現します。メッセージ配信が一斉送信を目的とするのに対し、LINEチャットは個別対応に特化している点が特徴です。
ただし、基本的にはユーザーから先にチャットを送らないと、運用者側からメッセージを送信できません。認証済アカウントの場合は、ユーザーが友だち追加すると運用者側から先にメッセージを送ることが可能です。
LINEコール ≫
LINEコールは、ユーザーからLINE公式アカウントに無料で音声通話やビデオ通話ができる機能です。チャットでは問い合わせが解決できない場合や、急ぎの変更が発生した際などに活用できます。応答メッセージ ≫
応答メッセージは、ユーザーからチャットで送られてきたメッセージに対して、返信対応を自動化する機能です。ユーザーから受け取った全てのメッセージに対して返信する「一律応答」と、受け取ったメッセージに含まれるキーワードに対して返信する内容を事前に設定しておく「キーワード応答」の2つがあります。LINE VOOM投稿 ≫
LINE VOOMは、ショート動画などが楽しめる動画プラットフォームです。LINEのトークリスト以外に、動画や画像、テキストを「LINE VOOM」にも投稿できます。投稿には「いいね」や「コメント」ができ、ユーザーとのコミュニケーションの場として活用できるほか、LINE公式アカウントと友だちになっていないユーザーも閲覧できるため、認知拡大にも期待できます。
また、メッセージ配信とは異なり、従量課金の対象にもなりません。
ステップ配信 ≫
ステップ配信は、特定のユーザーに対し、あらかじめ設定した内容、タイミング、期間でメッセージを自動配信できる機能です。レポート機能 ≫
ユーザーの反応をレポートで確認することができます。販促機能
「クーポン」やポイントカードとして代用できる「ショップカード」も、LINE公式アカウントで簡単に作成して利用することができます。 ショップカード ≫ クーポン ≫料金プラン
LINE公式アカウントのアカウントを作成した時点では全てのアカウントが「コミュニケーションプラン」になっています。無料プランと有料プランの大きな違いは、送信できる無料メッセージの数です。
料金プランによって利用できる機能に差はありません。
無料・有料プラン
プラン名 | コミュニケーション | ライト | スタンダード |
---|---|---|---|
月額固定費 | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
追加メッセージ | 不可 | 不可 | 〜3円/通 |
- 費用はすべて税別、追加メッセージの単価は配信数によって異なります。
料金プランは月単位での変更も可!
利用状況に合わせ、料金プランは月単位で変更できます。新学期などにメッセージ配信数を増やし、ライトプランに、他の時期ははコミュニケーションプランにするなど、柔軟な運用が可能です。
- 料金プランをアップグレードする場合は、差額を支払うことで当月中から適用、差分の通数が付与されます。プランをダウングレードする場合は、翌月からの適用されます。
LINE WORKSとの違い
ビジネス版のLINEとして、「LINE公式アカウント」と「LINE WORKS」という異なる2つのサービスがあります。
PTAで考えると、LINE公式アカウントは、PTA本部が保護者や関係者のLINEアプリに直接情報を届けるためのツールです。一方、LINE WORKSは、PTA本部や委員会運営を効率化する業務用ツールです。組織メンバーとのグループトーク、アドレス帳、掲示板、カレンダーなどの機能を提供しています。
LINE公式アカウント | LINE WORKS | |
---|---|---|
用途 | 情報を配信 | 業務効率化のための情報共有 |
主な 機能 |
メッセージ配信、チャット、リッチメニュー | トーク、掲示板、カレンダー |
月額 料金 |
メッセージ通数に応じたプラン (0円、5,000円、15,000円) |
機能や容量などに応じたプラン 非営利法人向けプランでPTAは無料 |
ユーザー 追加方法 |
QRコードを読み取る or LINE内で検索して「友だち追加」 |
管理者がユーザーを招待して追加 |
情報 確認方法 |
LINEアプリで確認 | LINE WORKSのアプリ or Webブラウザで確認 |
LINE公式アカウントは情報発信ツール、LINE WORKSは組織運営の支援ツール
LINE公式アカウントをPTAで利活用
LINE公式アカウントは1アカウントで最大100名まで権限を持つメンバーを追加できるので、複数人で管理・運用体制をつくることができます。複数人で、PTAのLINE公式アカウントを管理できれば、メッセージの配信設定や送られたチャットの返信などの作業を分担できるため、効率よく運営できます。
① イベント案内や申込に利用
イベントなどのご案内では、お知らせ配信から参加申し込みまでを一括で管理できます。具体的には、お知らせ配信時に、参加の可否を回答できるGoogleフォームのリンクを配信します。これにより、申込者の整理などが不要となり、担当者の負担を大幅に削減できます。また、参加人数のリアルタイム確認や参加者へのリマインド通知が可能となるなど、スマートなイベント運営が実現します。
② 緊急連絡網に利用
イベントの中止や延期のご案内など、保護者の皆様への一斉送信が手軽でき、連絡漏れが生じません。災害時の安否確認などにも使えます。
③ 広報活動に利用
LINEの写真や動画機能なども活用した広報活動をタイムリーに行うことで、PTA活動がより可視化され、保護者の皆様の理解や共感にもつながります。紙からの全面切り替え、または内容や目的に応じた紙との併用も選択肢です。④ アンケートや要望の収集に活用
保護者アンケートを実施する場合などは、LINE公式アカウントのリサーチ機能などを活用することで、情報収集も容易に行えます。アンケートなどは、スマートフォンで手軽に回答できるため、回答率も上がり、保護者意見をもとにしたPTA運営が可能になります。
⑤ 記録保存や引継ぎに利用
PTAにおける文書の管理は、Google Workspace、Dropboxなど様々なツールが利用されています。文書管理の一つの方法として、LINEで共有・保存も選択肢となります。
◯◯学校PTAでは、会員の皆さまへのご連絡にLINE公式アカウントを利用をしております。
紙のお便りに比べ、より確実かつ迅速にお伝えすることが可能です。
学校メール◯◯◯の登録とあわせて、PTAのLINE公式アカウントへもご登録をお願いします。
学校経由で配布しました「◯◯学校PTAのご案内」に記載のQRコードより◯◯学校PTAのLINE公式アカウントの「友だち追加」をお願いします。
LINEのご利用が難しい方は、お手数ですが、こちらのホームページへ、学校の職員室前PTAコーナーをご覧ください。
メリット、懸念点やデメリット
メリット
PTAでの連絡手段にLINE公式アカウントを活用すると、一斉送信や、リアルタイムでの情報伝達が可能などのメリットがあります。また、複数人で管理・運用できるため、負担の分散が図れます。一斉送信が簡単に行える
メッセージの一斉送信機能を活用することで、保護者の皆様へ情報伝達が1回のメッセージ送信で可能です。ただし、設定やメッセージの通数によっては、一斉送信ができないケースもあります。
リアルタイムで送信が可能
各種日時や人数の変更、行事の中止や延期、被災時の情報伝達など、リアルタイムでの送信が可能です。複数人で管理・運用できる
LINE公式アカウントは1アカウントで最大100名まで権限を持つメンバーを追加できるので、複数人で管理・運用体制をつくることができます。アカウントの引き継ぎが容易
取得したLINE公式アカウントは、管理者権限の引き継ぎを行うことで、次年度以降も継続しての利用が可能です。また、過去の連絡内容や議事録が残るため、前例を参考にできます。
友達削除で受信管理
卒業やPTA退会などの場合は、個人アカウントと同様、LINE公式アカウントの友だちを削除することで対応可能です。また、在校生の保護者は、再登録などの手間なくLINE公式アカウントを利用可能です。
役員のプライバシー
保護者の皆様との連絡にあたり、役員の個人的な電話番号やメールアドレスを保護者に伝える必要がないため、役員のプライバシーも守られます。紙からデータへ
紙ベースでは、PTA本部も保護者の皆様も、配布や紛失防止など物理的管理必要ですが、電子化により管理上の手間が省けます。また、印刷や配布に伴うコストや負担の軽減が可能になります。連絡ツールによる比較
LINE公式 アカウント |
電話連絡 | 紙の配布 | メール | |
---|---|---|---|---|
印刷 | ー | ー | あり | ー |
配布や送信 | 一斉送信 | 個別発信 | 一斉送信 | 個別配布 |
伝達 | 既読確認 | 渡し漏れ |
デメリットと懸念点
LINE公式アカウントを利活用は、よりスマートPTA活動を実現するための有力なツールと思います。一方で、以下のような懸念点に対する対策も必要です。友だち登録を促す必要がある
PTAから連絡をLINE公式アカウントに移行する場合、友だち登録を依頼することが必要です。多くの関係者に友だち登録をしてもらうためのには、アカウントの必要性やお伝えるする具体的な情報など、丁寧な広報活動が必要です。
また、LINEアカウントを持っていない方への対応も決めておくことが必要です。
連絡方法のデジタル化には保護者の理解が必要
連絡方法のデジタル化を進めるには、少なからず「デジタル機器は不得手」「紙の方が管理しやすい」など意見も出てきます。あらかじめ、デジタル化を望まない方に向けた対応を検討しましょう。連絡方法のデジタル化にあたっては、必要に応じて紙を併用する方が便利な場合もあります。
アナログ的なコミュニケーションも大切
LINE公式アカウントでは、一方的な情報発信となりがちですが、LINE公式アカウントのアンケート機能を使って意見を収集したり、対話の機会を設けたりするなど、コミュニケーションギャップが生じにくい運営が必要です。[ご参考]利活用しているPTA団体
三重県PTA連合会
さまざまな情報が必要とされるいま、未だ紙資料での伝達が主となっているPTA活動にも時代に応じた変化が必要だと痛感したことや、5年10年先を見据え情報発信のあり方についても考えていく必要があることから、『必要な情報を一人一人に迅速に伝える』ことを目的として、LINE公式アカウントを利用しています。仙台市PTA協議会
仙台市PTA協議会では、仙台市内小・中学校のPTA会長の皆様との連絡・連携・情報共有を円滑化することを目指し、2023年度よりLINE公式アカウントを運用しています。神戸市PTA協議会
このたび、神戸市PTA協議会では、神戸市内のPTA(及び保護者会等)会長や役員の皆様との連絡・連携・情報共有の円滑化を目指し、LINE公式アカウントを開設いたします。これまで書面やホームページ等での案内を主としておりましたが、多くの方が使い慣れているLINEアプリを活用して、迅速かつ分かりやすくPTA等に関する情報の共有、お知らせをしていきたいと存じます。会員の皆様をはじめ、子供たちに役立つ情報の発信を考えておりますので、協議会公式LINEをご登録・ご活用ください。戸田市立笹目東小学校PTA
平素から本校PTA活動に御理解と御協力をいただきありがとうございます。PTAの情報発信の場として、LINE公式アカウントを開設しました。皆様の御登録をよろしくお願いいたします。江東区立第二辰巳小学校PTA
本PTAの活動や学校へ取材に行った授業の様子など、LINEを通してPTAからも通知を行わせていただきますので、二辰小の保護者の皆さまには、二辰小PTA公式LINEへの友達登録をお願いいたします。二辰小PTAの公式LINEへの友達追加は学校からの通知メールか、以下の登録フォームに入力いただければ、必要事項をお送りいたします。
沖縄市立高原小学校PTA
本校PTA活動の課題として情報の周知徹底があげられました。そこで、今年度よりLINE公式アカウントを開設し、PTAの情報発信の活用を開始します。ICTツール
