各地域がそれぞれの実情に応じて工夫、より参加しやすく持続可能なPTAを目指す
全国各地のPTA運営ガイドのご紹介
本サイトでは、全国の自治体やPTA団体が作成した、さまざまなPTA運営ガイド・ハンドブックをご紹介しています。
近年、PTA活動を取り巻く環境は大きく変化し、任意加入の考え方や、役員負担の軽減、個人情報や会計管理の適正化など、運営において大切な視点も多様化しています。
こうした状況の中で、各地域がそれぞれの実情に応じて工夫し、より参加しやすく、持続可能なPTAを目指して作成しているのが、これらのガイド類です。
本ページでは、それらの内容をわかりやすく紹介し、PTA役員の皆さまや、これからPTAに関わる保護者の方々が、自校の活動を見直す際の参考として活用していただくことを目的としています。
無理なく、前向きに、子どもたちのより良い成長環境を支えるための一助となれば幸いです。
文部科学省
優良PTA文部科学大臣表彰 実践事例集
文部科学省がまとめた「平成30年度 優良PTA文部科学大臣表彰 実践事例集」は、PTA活動の意義や運営の工夫を共有し、全国のPTA活動の質の向上につなげることを目的とした事例集す。
本資料は、少子高齢化や価値観の多様化が進む現代社会において、地域と学校が連携しながら子どもたちを支えるPTA活動の重要性を再確認する内容で構成されています。PTA活動の基本として、活動の目的や趣旨を会員や学校・地域住民に広く周知することの意義が解説されており、活動内容や年間スケジュールを明確に伝えることなどによって会員参加が促進されると示されています。特に、入学式後の説明やハンドブック配布、活動日程表の前年度配布等の工夫は、保護者に活動の意義を理解してもらう一助となる事例です。
また、個人情報の適切な取り扱いについても詳細に触れられ、取得・管理・保管・安全管理や第三者提供の禁止など、法律に基づいた対応のポイントが整理されています。さらに、PTA組織や活動の効率化について活動事例を通じて紹介されており、SNSやICTを活用し会議の回数を減らす取り組みや、学校行事に合わせた活動スケジュールの設定など、多様な生活スタイルに配慮した運営方法が示されています。
資料には、中央教育審議会で提起された「地域学校協働活動」をふまえ、学校・家庭・地域が一体となって子どもを育てる役割を果たすPTAの期待が高まっていることも述べられており、多くの成功例が紹介されています。こうした実践例は、他のPTAが自団体の活動を見直し、より参加しやすく効果的な運営につなげるための参考として活用できます。
はじめに・表彰制度の趣旨
優良PTA文部科学大臣表彰の目的、表彰対象、PTA活動の社会的意義。PTA活動の基本理念
PTAの目的、学校・家庭・地域との連携、会員の自主的参加の重要性。組織運営の工夫
役員・委員の選出方法、会議運営、効率化やICT活用による業務改善。年間活動計画と広報
年間行事スケジュールの作成、保護者向け資料・ハンドブック配布、情報周知の方法。教育支援活動の事例
学校行事支援、学習・体験活動、地域との協働活動など具体的な取り組み。安全・安心の取り組み
個人情報保護、児童・保護者の安全確保、防災・見守り活動の実施。会費・会計管理の事例
会費運用の透明化、予算編成・決算・監査の適正化、特別会計の管理。表彰PTAの成功事例紹介
活動内容の工夫、参加者の増加、地域との連携強化など全国の優良PTAの実践例。CS、地域学校協働活動、PTA、家庭教育 参考事例集
文部科学省の資料「コミュニティ・スクール、地域学校協働活動、PTA、家庭教育に関する参考事例集(資料4-2)」は、学校・家庭・地域の協働による教育の実践と支援体制を紹介する事例集です。
本資料では、コミュニティ・スクール(CS)や地域学校協働活動を活用しながら、子どもたちの教育の質を高め、PTAや家庭教育支援チームが果たす役割を具体的に示しています。
事例として、茨城県牛久市の小中学校では、学校運営協議会の委員が授業研究に参画し、教師と共に授業改善に取り組むことで「社会に開かれた教育課程」を実現した例が紹介されています。この取組を通じて、子どもたちの学びと地域課題の解決が両立し、地域の理解も深まりました。
さらに、岡山県浅口市では業務改善と協働活動を進めることで、教員の働き方改革が進展した事例が示され、学校運営協議会が学校・家庭・地域の共通理解形成に寄与していることがわかります。
また、北海道登別市の不登校対策や、鳥取県南部町における地域一体の教育づくりなど、複数地域の先進的な協働活動が取り上げられています。
これらの事例は、PTAや家庭教育支援チームが学校運営協議会や地域学校協働活動と連携し、それぞれの強みを活かすことで子どもの学びと生活全般の支援につながることを示しています。
学校だけでなく地域や保護者も教育の一員として参画し、子どもを中心に据えた教育環境づくりを推進する重要性がこの資料から理解できます。こうした多様な事例は、全国の学校・教育委員会・PTA・地域団体が協働の具体策を検討する際の参考となる内容です。
コミュニティ・スクール(CS)の概要
CS制度の趣旨と、学校運営協議会による学校・地域・家庭の共同ガバナンス地域学校協働活動の基本
学校教育と地域資源を連携させ、地域全体で子どもの育成を支える仕組みPTAの役割と連携
PTAが学校運営や地域活動に参画し、教育支援チームとして果たす役割家庭教育支援チームの取組
家庭教育支援の視点から学校・家庭・地域が協働する活動例授業改善と地域協働の実践例(茨城県牛久市)
協議会委員の授業参観・熟議を通じた教育課程改善と地域理解業務改善・働き方改革への貢献(岡山県浅口市)
CSと連携して学校業務の棚卸しや改善を進め、教員の負担軽減を実現不登校対策と協働支援(北海道登別市)
学校運営協議会を活用した不登校支援チームによる取組と成果地域全体での教育づくり(鳥取県南部町)
学校・地域・家庭がビジョンを共有し、地域ぐるみでの教育支援と若者定着の取組。都道府県単位でのガイド
PTAのためのハンドブック(栃木県教育委員会)
栃木県教育委員会が発行する「PTAのためのハンドブック」は、PTA活動の基礎から実践までを体系的にまとめた実用的なガイドブックで、初めて活動する保護者や役員だけでなく、経験者の振り返りにも役立つ一冊です。
まず第1章でPTAの歴史や成り立ちを紹介し、戦後の教育改革とともに進化してきたPTAの背景を理解する基盤を築いています。
第2章ではPTAの目的を「児童生徒の健全な成長を図ること」と定義し、社会教育関係団体として自主性を保ちながら学校や地域と協力する意義をわかりやすく解説しています。
第3章は「PTAと学校」の関係に焦点を当て、教育活動との区別を説明しつつ、学校教育計画や行事に配慮しながら連携・協働するための留意点を示しています。またコミュニティ・スクールとの関わりや、地域全体で子どもを育てる仕組みへの参加も提案しています。
第4章では、通学路安全マップの作成や防災訓練、フードドライブなど、地域協働・学び・生活指導といった多様なPTA活動の具体例を掲載し、各PTAの実情に応じた活動展開のヒントを紹介しています。
さらに、働き方改革を踏まえた学校支援やICTの活用、PTCA(地域を含む連携組織)の紹介など、時代に即した運営の工夫も解説しています。運営上の配慮点として、加入・退会の意思確認、未加入者への教育的配慮、役員選出、個人情報の扱い、会費の使途といった実務的な事項にも触れ、現場での適切な対応ができるようサポートしています。
本ハンドブックは、PTA活動をより効果的で参加しやすいものにするための基本と実践の両面を網羅しており、家庭・学校・地域が連携して子どもたちの成長を支えるための指針として活用できます。
PTAの歴史と成り立ち
戦後の教育改革とともに発展したPTAの背景を解説PTAの目的
児童・生徒の健全な成長を支えること自主性を保ちながら学校・地域と協力
PTAと学校の関係
学校教育との区別を理解し、行事や計画に配慮して協働。コミュニティ・スクールとの連携や地域協力の重要性
PTA活動の具体例
通学路安全マップ作成、防災訓練、フードドライブなど 学び・生活指導・地域協働の活動の幅広さを紹介。運営上の配慮点
役員選出、会費の運用、未加入者対応、個人情報の管理ICT活用や働き方改革に対応した活動運営の工夫
活用の意義
PTA活動を効果的・参加しやすくする指針家庭・学校・地域が連携し、子どもたちの成長を支える基盤づくりに役立つ
PTA活動のためのハンドブック(神奈川県教育委員会)
神奈川県教育委員会が発行する「PTA活動のためのハンドブック」は、PTA活動の意義や運営の基本から、具体的な活動内容、現代の子どもたちを取り巻く課題まで幅広く網羅した実践的ガイドです。
本ハンドブックは、PTAが子どもたちの健やかな成長を支えるための社会教育関係団体であることを基本理念に据え、保護者と教職員が対等な立場で協力し合う組織であることをわかりやすく解説しています。
第1章ではPTAの目的や特徴、歴史的背景を丁寧に整理し、任意加入の団体として一人ひとりの意思確認の大切さを強調しています。
第2章では組織や役員の任務、事業計画・予算編成、広報活動の進め方、会議の運営方法など、日常の運営に必要な実務事項が具体的なQ&A形式でまとめられており、役員にとっての実践的な手引きとなっています。さらに、PTA活動を円滑に進めるための活性化の工夫や安全確保、学校教育・家庭・地域との連携のあり方も紹介されています。
第3章では子どもを守るために大事な生活習慣・食生活、情報メディアの適切な活用、いじめ・不登校など現代的な課題に対して、PTAとして取り組むべきポイントと具体的な進め方が示されています。
また、巻末には県内のPTA団体一覧や個人情報の取り扱い、参考資料として会則や相談機関リストも収録され、実務面でも大変役立つ構成です。初めてPTAに関わる保護者や役員だけでなく、経験者のスキルアップや組織改善にも活用できる実用的なハンドブックです。
PTAって何だろう?
PTA の目的・特徴、歴史、社会教育団体としての役割の基本を解説PTA の活動って何だろう?
組織構成、役員の任務と選出方法、事業計画・予算、支出・決算・監査の仕組み学習・研修活動や広報の進め方
学習会・研修会と広報活動の企画・実施の方法、会議・話し合いの持ち方PTA 活動の活性化と連携
活動の活性化、安全確保、学校教育・家庭・地域との協力と連携の仕方子どもを守るために大事なこと
食生活や生活習慣、情報メディア利用、いじめ・暴力、不登校等の対応現代的な課題と教育支援
喫煙・飲酒防止、人権教育、相談支援、職業自立支援など、子どもを取り巻く課題への対応安全・安心に関する取組
生命(いのち)の安全教育、薬物乱用防止、地域の安全活動との連携など参考資料・付録
かながわ教育ビジョン、関連条例、会計基準、参考規約、相談機関一覧などの実用資料PTA指導者のてびき(大阪府教育委員会)
大阪府教育委員会が提供する「PTA指導者のてびき(PTAのみちしるべ)」は、PTA活動の基礎から実践、連携までを幅広く解説したオンラインガイドです。
この資料は、PTAの歴史的背景や意義について丁寧に説明することから始まり、PTAがどのように誕生し、日本に根付いたかを理解することができます。PTAは保護者と教職員が協力して子どもの健全な成長を支える団体であり、社会教育に関わる自主的・民主的な組織として位置づけられています。
活動内容は学校教育の理解・振興、家庭教育の支援、校外生活指導、地域教育環境の改善など多岐にわたり、単なる集まりにとどまらず教育全般への貢献が期待されています。また、PTAと学校との関係を明確にすることの重要性や、家庭教育支援における役割、地域社会との連携の必要性についても詳しく述べられています。
資料はさらに進んで、PTA活動を生涯学習の場として捉え直す視点や、人権学習の推進、PTA間の連携、他の教育関連団体との協力についても触れており、より広い視野でPTA活動に関わるための示唆に富んでいます。
規約・細則の扱い、会費と予算運用、広報活動、会議の進め方などの実務面も網羅されているため、役員や指導者が具体的な運営に役立てられる内容です。全体として、PTAの本来の目的を理解し、それを実践に結びつけるための基本的な道しるべとなる資料です。
PTAの成り立ちと歴史
PTAがアメリカで誕生し、日本に導入された背景と発展PTAの加入と後援会的背景
任意加入の意味、戦前の後援会的組織からの移行PTAの目的と性格
子どもの健全育成のための保護者・教職員の協力組織としての意義PTAの活動内容
学校教育支援、家庭教育支援、校外生活指導、地域教育環境の改善などPTAと学校の関係
任意団体としてのPTAと学校教育との区別と協力のあり方PTAと家庭教育
家庭教育の重要性、保護者側の教育力支援方法PTAと地域活動
地域社会との協力、連携した課題解決と活動例PTAの組織・運営面
会費と予算、規約・細則、広報、会議運営、人権学習推進の役割などPTA運営のための参考資料(兵庫県公立高等学校PTA連合会、特別支援学校PTA連合協議会)
「PTA運営のための参考資料」は、兵庫県公立高等学校PTA連合会および特別支援学校PTA連合協議会が作成した、PTA活動の基本から実務的な運営方法までを体系的に整理したガイドです。
本資料は、PTAが「児童・生徒の健全な成長を支える」ことを中心目的とする社会教育関係団体であることを明確にし、成立の歴史と社会教育上の位置づけから解説を始めています。資料では、PTAとしての組織運営の基本方針や会則整備の重要性、入退会手続きの適正化、役員・委員の選出方法など運営の基本ルールを具体的に示しています。
特に、入会は任意であり、その意思を明確に確認すること、退会できる仕組みもきちんと周知することが重要とされています。また、個人情報保護法の適用により、会員名簿などの個人情報の取り扱いについても詳細な注意点が示され、取得・管理・保存・利用目的の明確化といった実務面のルールが整理されています。
会費の徴収・管理・執行に関しては、学校とは別組織であるPTAとして透明性を保つ必要性が強調され、総会等での報告・承認手続きの適正化が求められています。さらに、PTA活動の意義については、教育理解の促進・家庭・学校・地域の連携、校外生活指導、地域教育環境の充実など、公益性を踏まえた活動内容が例示されています。
資料末尾には、入会届・退会届の様式例や、実務で参照できる具体的な参考項目も収録されており、日常のPTA運営を支える実用的なハンドブックとして活用できます。PTA役員や会員が活動の基本を理解し、時代の変化に対応した持続可能な運営体制を構築するうえで有力な参考資料です。
PTAの目的と性格
PTAは児童・生徒の健全な成長を支える社会教育関係団体として位置づけPTAの運営の基本
会員の総意に基づき自主的・民主的に運営する必要性と基本方針PTA会則(規則)の整備
活動の目的・組織・運営ルールを明文化し、会員が共有する重要性入退会における手続き
入会は任意であり、意思確認と退会規定の周知が必要役員(委員)の選出
立候補や話し合いを基本に、強制的な選出を避ける方法PTAの活動
教育理解促進・校外生活指導・地域教育環境の改善など、公益性ある活動例個人情報の適切な取扱い
個人情報保護法の適用をふまえた名簿・情報管理ルールPTA会費の徴収等
会費の透明な徴収・執行方法、総会等での報告・承認の必要性市区町村単位でのガイド
PTAガイドブック(さいたま市PTA協議会)
さいたま市PTA協議会が配布する「PTAガイドブック(2023年版)」は、保護者が知りたい疑問に答える形で、PTA活動の基本から実際の運営、活動例までをわかりやすく解説した入門ガイドです。
本ガイドブックは、まずPTAは任意加入の社会教育関係団体であり、学校とPTAは別組織であることを明確に説明しています。会費の集め方・使いみちや、加入の意思確認方法など、日常の運営で保護者が疑問を持ちやすいテーマに答える形式で構成されています。
ガイドには、「PTAに入らないと子どもが不利益になるの?」、「学校の集金とPTAの集金はどう違うの?」、「個人情報はどのように扱われるの?」といったよくある質問と回答が掲載されており、誤解や不安を解消する内容になっています。また、PTA活動の意義について、すべての子どもたちのための活動であることや、参加しやすい環境づくりの必要性が丁寧に説明されています。
活動の現状として、登下校の見守り・防犯パトロール、広報紙発行、研修会・講演会の実施、キャンプファイヤー・講座・交流イベントなど、さまざまな活動例も紹介されています。
これらは、多様な家庭のライフスタイルに配慮しながら、保護者や地域住民が主体的に参加する工夫を促すものです。
また、役員負担の軽減や男性の参加促進、学校・地域との連携の重要性にも触れ、時代に即したPTAのあり方が提示されています。
会費収入の使途例(保険料、教材、備品、講座、研修会など)や、収入源(口座振替・現金集金・資源回収補助金・寄付など)も図解で示され、実務面でも役立つ内容です。
初めてPTA活動に関わる保護者にとって安心して読める入門書であり、長く関わっている人にも改めて活動の意味を見直す機会になる一冊です。
PTAとは何か?(基本の考え方)
PTAは任意加入の社会教育関係団体であり、学校とは別組織であることの説よくある質問と回答形式での解説
「入らなければ不利益?」、「学校集金との違いは?」などのQ&A会費の集め方と管理
現金集金・口座振替、会費の用途、総会での報告の仕組み個人情報の取扱いと配慮
個人情報保護の基本、学校からの情報提供と同意のあり方活動の意義と参加の意識
すべての子どもたちのための活動、無理強いせず参加しやすい環境づくり活動例と取り組み紹介
登下校見守り、パトロール、講演会、キャンプファイヤーなど多様な活動保護者の交流と実感エピソード
広報紙制作・イベント参加による親子・保護者同士のつながりの実例活動費の収入源と支出例
会費、資源回収・補助金、寄付、研修会・保険・備品等の使われ方例。PTAってなに? PTAはなぜ必要なの?(千葉市PTA連絡協議会)
「PTAってなに? PTAはなぜ必要なの?」は、千葉市PTA連絡協議会が作成した、PTA活動の基本をわかりやすくまとめた入門資料です。
このPDFは、PTAという組織の意義や、保護者・教職員の役割、協力して子どもを支える意味を直感的に理解できる構成になっています。PTAは Parent(保護者)、Teacher(教職員)、Association(協力・団体) の頭文字に由来し、単に行事を運営するだけでなく、学校全体の教育環境を良くするための協力体であることを示しています。子どもを安全に登下校させる見守り活動や通学路パトロール、学校行事の支援など具体例を挙げながら、役割分担によって保護者全体で子どもたちの学びと生活環境を支える重要性を説明しています。
PTA活動は、一人の親としての関わりだけでは難しい広範な支援を、仲間と協力することで実現するものであり、地域全体で子どもを見守る仕組みであることが強調されています。また、PTA活動が単なる「負担」ではなく、保護者同士や学校とのつながりを深め、子育ての情報交換や交流の場としての機能も果たしている点が紹介されています。
資料の内容は、PTAに初めて関わる保護者や、これから活動をよりよくしたいと考える役員にとって、PTAの価値を再認識するための良い導入となります。PTAを楽しく、無理なく参加できる活動にするための視点が各所に示されており、PTA活動の基礎を学ぶテキストとして活用できます。
PTAとは何か?
Parent, Teacher, Association の意味とPTAの基本定義PTA活動の目的
学校全体の教育環境を支え、子どもを安全に育てる協力体であること学校と保護者の協力関係
保護者と教職員が対等に協力し合う意義具体的な支援活動例
通学路見守り、学校行事支援、バザー等のPTAによる支援活動保護者の役割の分担
PTA活動は役割分担で成り立ち、無理なく参加できる仕組みを作るPTA活動のメリット
保護者同士の交流、情報共有、教育現場との連携強化PTA活動の課題と見直しの方向性
役員負担の軽減や活動の楽しさを追求する必要性(資料内メッセージ)PTA参加の呼びかけ
PTA活動はひとりで抱え込むのではなく、みんなで支える協力活動であることPTA活動ハンドブック(横浜市PTA連絡協議会)
横浜市PTA連絡協議会が2025年に発表した 「PTA活動ハンドブック(初版)」 は、学校単位PTA(単位PTA)の役員や保護者向けに、PTA活動の目的や実践方法、ルールや運営の基本をわかりやすくまとめた実務ガイドです。
PTAは保護者と教職員が協力し、子どもたちの健全な成長を支える自主的な組織であり、本ハンドブックはその理念の確認から始まります。まず、PTA活動の基本的な考え方や任意加入団体としての意義を示し、会員の意志を尊重した組織運営のあり方を説明しています。
活動内容としては、学校行事への支援や学習会・研修会の企画、家庭教育支援、地域との連携活動、子どもの安全・安心を守る見守り活動など、多岐にわたる取り組み例を紹介していると考えられます。また、年度計画や総会・役員会の運営方法、会計・予算管理のポイント、個人情報の適切な取り扱い、会員とのコミュニケーションの工夫など、実務面で必要な基本事項が整理されています。
さらに、PTA活動をすすめるうえでの課題とその対応策や、参加しやすい仕組みづくり、会員間の信頼関係を育む工夫についても触れられているはずです。
本ハンドブックは、PTA活動への理解を深め、役員・委員が安心して実践できるように支援するために編集されており、PTA活動の質の向上と持続可能な運営に寄与する一冊です。横浜市内の学校PTAのすべての役員・保護者が日常の活動に活用できる実践的なガイドとして位置づけられています。
PTA活動ハンドブックの目的・基本理念
PTAとは何か、任意加入団体としての性格と役割組織と運営の基本
役員・委員の役割、総会・役員会の運営方法年間計画と活動例
学校行事支援、学習会、研修会、家庭教育支援の紹介会計・財務管理の基本
会費の運用、予算・決算の管理、説明責任個人情報の取り扱いと安全対応
個人情報保護や安全・安心活動の留意点コミュニケーションと広報
会員との情報共有、広報活動の工夫課題と改善の視点
参加しやすい活動づくりや役割分担などの工夫参考様式・実務例
入会申込書、個人情報同意書、退会届、契約書などの実務用書式。PTA活動における適正化・活性化ガイドライン(川崎市PTA連絡協議会)
川崎市PTA連絡協議会が策定した「PTA活動における適正化・活性化ガイドライン」は、PTAをより健全で参加しやすい組織にするための総合的な指針です。
川崎市PTA連絡協議会は、学校PTAの活動を共有・支援し、「適正化」「活性化」を促進することを目的とした任意加入の団体です。ガイドラインは、まず「理念」として、PTAが任意団体であり、保護者と教職員が自発的に子どもの教育環境づくりに関わる社会教育関係団体であることを明確にしています。
これを基に、PTAが抱える主要な課題を整理し、解決に向けた考え方を示しています。具体的には、強制加入や役員・委員の強制選出といった人権や意思尊重の問題、児童・保護者への公平な対応、個人情報の適正な取得・管理、会費の用途・決済・学校との関係に関する問題など、多角的な視点から現状課題を捉えています。
これらの問題に対し、適正化レベルごとの対応方針を示すことで、各PTAが自校の運営状況を評価・改善する際の目安となるよう工夫されています。また、「活性化」の章では、活動の中身を見直す視点として、活動内容の多様化、組織運営の効率化、ITの活用、情報交換の仕組みづくり、会費決済方法の改善など、現代の保護者の生活に即した運営改善の具体例を提示しています。ガイドラインの後半には、入会申込書や退会届、非加入届、個人情報取扱規則、教育委員会指定の会費引き落とし委任状等の付録様式も収録され、各学校PTAで実際に活用できる実務資料としての価値も高くなっています。
こうした構成により、PTA運営の透明性・自主性・主体性を高め、保護者が「参加したい」「続けたい」と感じられる組織づくりを支える一冊です。
PTAの理念と基本
PTAは任意団体であり、保護者・教職員が自発的に子どもの教育環境づくりに関わる社会教育関係団体であることを解説PTAの現状と課題
強制加入や役員選出の課題、児童・保護者への公平な対応、活動のマンネリ化など、現代PTAが直面する問題点PTA運営の適正化
入会・退会手続きの透明化、個人情報保護、会費の適正運用・会計処理、学校との連携ルールの整理活動の活性化
参加しやすい活動内容の工夫、IT活用、情報交換の促進、柔軟な役割分担の導入。会員対応と公平性の確保
未加入者・退会者の扱い、児童への差別や不利益防止、保護者の意思尊重会費・財務管理の指針
会費の徴収・運用方法、予算編成・決算・監査の手続き、特別会計(積立金)の取り扱い学校・地域との連携
学校運営との協力、地域行事・安全見守り活動との連携、他PTAとの情報共有付録・参考資料
入会申込書、退会届、非加入届、個人情報取扱規則、委任状など、実務で使える各種書式と手引きPTA運営ガイドライン(名古屋市立小中学校PTA協議会)
名古屋市立小中学校PTA協議会が作成した 「PTA運営ガイドライン」(2023年度版) は、変化する社会状況の中でこれからのPTAのあり方を見直し、より魅力的で参加しやすい運営を支援するための実践的な指針です。
日本では戦後から70年以上にわたりPTAが活動してきましたが、近年は少子化や多様な働き方の広がりにより活動への参画が難しくなっているという課題に直面しています。
このガイドラインは、そうした背景を踏まえ、各PTAが自校の実情に応じて運営の改善・工夫を図る際の基本的な考え方と具体例を示しています。まず、PTAの基本原則として任意加入の団体であることを明確にし、「入退会の自由」を前提にした運営姿勢の重要性を示しています。
加入を強制しない透明な手続きや、意思確認の仕組みづくりが推奨されています。また、個人情報保護の扱いや会費の透明な管理、未加入家庭への配慮など、日常運営に伴う具体的なルールについても解説されています。
さらに、参加しやすい活動づくりとして、立候補制の導入、ICT活用による効率的な情報共有、柔軟な役割分担などの工夫例が紹介されており、役員・会員双方が無理なく関われる工夫を多角的に提案しています。
このガイドラインは、従来の慣習にとらわれず、保護者が「入会したい」「活動に参加したい」と感じる魅力あるPTAへと進化させるための道筋を示す実務的な資料であり、名古屋市内のPTA活動の活性化と持続可能な運営を支える重要なツールです。
PTAとは何か?
保護者と教職員による任意団体としての意義、歴史的背景、社会教育関係団体としての位置づけこれからのPTA
社会の変化をふまえたPTAのあり方、魅力的で参加しやすい組織づくりの方向性PTAの基本的な課題
入会意思確認・会費・個人情報・未加入対応・義務的参加など、現代のPTAが直面する主要課題入会の意思確認
入退会自由の前提、入会申込書・退会届の扱い、個人情報同意手続きの方法個人情報の取り扱い
個人情報保護の基本、要配慮情報の扱い、漏えい防止、補償制度の概要会費の適正な運用
会費の徴収方法、使途、予算編成・決算・監査、特別会計(積立金)の処理方針未加入者・児童への平等な対応
未加入の保護者や児童への配慮、差別や不利益のない対応の必要性主体的な参加で活動する方法
義務的・ノルマ的な参加を見直し、立候補制・活動エントリー制など参加促進の工夫資料編(参考例)
PTA入会申込書、退会届、個人情報規則例、業務委任契約書、寄贈取扱い等の様式京都市PTAハンドブック(京都市教育委員会・京都市PTA連絡協議会)
「京都市PTAハンドブック(2025年版)」は、京都市立の幼稚園・小学校・中学校・総合支援学校に通う子どもを持つ保護者に向けて配布される、PTA活動の基本と実践をわかりやすくまとめたガイドブックです。
本ハンドブックは、まずPTA活動の目的や意義を「子どもの健全育成」「保護者の相互理解・協力」「家庭教育の充実」という三つの柱で示し、学校・家庭・地域が協力して子どもを支える活動の方向性を明確にしています。
内容は、PTAとは何かという基本的なQ&Aに加え、4コマ漫画や座談会形式の解説を取り入れることで、初めてPTAに関わる保護者でも理解しやすい構成になっています。さらに、各学校PTAが実践している活動事例も多数紹介されており、活動のヒントや工夫を学べるよう工夫されています。
また、資料編として京都市PTA連絡協議会や五つの校種別PTA協議会の組織図や活動内容、子育て相談窓口一覧などの実用情報も収録されています。これにより、PTA活動への理解だけでなく、保護者自身の子育て支援や地域との連携にも役立つ内容となっています。
京都市内の全保護者に配布され、PTA活動の活性化や参加促進に寄与することを目的として編集されています。新任役員やPTAに関心のある保護者にとって、活動への不安を和らげ、主体的な関わりにつながる必携の一冊です。
PTA活動の基本理念と目的
PTAの意義、3つの柱(子どもの健全育成、保護者の理解・協力、家庭教育の充実)PTAとは何か?(Q&A)
PTAの基本的な役割・活動内容・関わり方をQ&A形式でやさしく説明4コマ漫画で学ぶPTAの考え方
活動のイメージや基本姿勢を漫画で直感的に理解できるコーナー座談会形式の解説
実際のPTA関係者による対話形式の解説で活動の実際を紹介PTA活動事例紹介
各学校ごとの特色あるPTA活動の実践例を多数掲載京都市PTA連絡協議会と校種別協議会
市全体の連携組織(京都市PTA連絡協議会)と五つの校種別協議会の組織図・活動内容子育て支援・相談情報
子育て相談窓口一覧や関連支援情報など、保護者に役立つ資料資料編(参考資料)
会則例、用語解説、関連リンク、地域教育支援情報などの付録PTA活動の手引き(大阪市教育委員会)
大阪市教育委員会が発行する「PT
A活動の手引き」は、PTA活動の基礎から実践までをわかりやすく整理したガイドブックで、これからPTA活動に関わる保護者や役員の参考資料として活用できる内容になっています。本冊子は、まずPTAの基本的な考え方や役割について解説し、PTAが保護者と教職員で構成され、子どもの健全な成長を支える社会教育関係団体であることを示しています。教育委員会は、PTAの自主性を尊重しつつ、活動内容の充実や支援体制を促すことを目的として本手引きを発行しています。
手引きは複数の部構成になっており、第1部では「PTAとは―はじめての人へ。PTAってなあに?」として、組織・運営やPTAが直面する課題について基本的な説明を行います。
第2部は「PTA学習活動」で、学習会の企画や進め方の基本ステップを具体的に示し、PTAが主体的な学びの場を提供する手法を紹介しています。
第3部の「PTA広報活動」では、広報紙づくりの基本ステップや効果的な情報発信の方法を取り上げています。
また第4部の資料編には、子育てに役立つ情報や家庭教育コラム、親力アップサイトの紹介、さらに大阪市立学校PTAやPTA協議会の規約例など、日常のPTA活動や運営に役立つ豊富な実例・参考資料を収録しています。
大阪市内のPTA役員や会員が活動を進める際に、基本知識を確認しつつ、学習会・広報・組織運営などの実務に役立てられる実践的な手引きです。こうした構成で、PTA活動の理解を深め、参加しやすい活動づくりを支える内容となっています。
PTAの基本と目的
PTAの意義、保護者と教職員の協力による子ども支援、社会教育関係団体としての位置づけPTAの組織と運営
役員・委員の役割、会議運営、活動計画の作成、会員参加の仕組みPTA活動の課題と対応
参加率の低下、役員負担の軽減、活動の見直し・改善方法学習活動の進め方
学習会・研修会の企画・運営方法、参加者の意見反映、教育支援活動の例広報活動
PTA新聞や広報誌の作り方、情報発信のポイント、保護者への周知方法会費・財務管理
会費の徴収・運用、予算編成・決算・監査、特別会計の管理安全・安心への配慮
子どもの安全確保、個人情報保護、トラブル防止の留意点資料・参考情報
規約例、ハンドブック、教育関連情報、家庭教育支援資料などわりとわかる!PTA なるほどかんたんハンドブック(茨木市PTA協議会)
茨木市PTA協議会「わりとわかる!PTA なるほどかんたんハンドブック」 は、PTA活動の意味や具体的な進め方を初心者でも理解できるよう丁寧に解説した入門ガイドです。
PTAとは、保護者と教職員が対等な立場で協力し、子どもたちの健やかな成長を支えることを目的とした社会教育関係団体であることから始まり、その成り立ちや基本的な役割をわかりやすく説明しています。
戦後の日本教育の中でPTAがどのように発展してきたかも歴史的背景とともに整理されており、家庭・学校・地域が連携して子どもを育てる意義が具体的に示されています。活動内容の章では、学校教育支援、家庭教育支援、地域との協力・交流、安全見守り活動、広報活動など、さまざまな実例を紹介しています。
行事支援や清掃活動、講演会の開催、地域清掃や通学路点検など、地域とのつながりを広げる取り組みも詳述され、保護者がどのように参加できるかがイメージしやすくなっています。また、PTAの財務や会計の基本、1年間の収入・支出の流れ、決算と監査、特別会計の扱いなど、運営面で必要な実務もカバー。さらに、個人情報保護法への対応、守るべきルールや具体的な対策についてもまとめられており、PTA活動を進めるうえでの不安や疑問を解消する助けになる構成です。
本ハンドブックは、新任役員だけでなく、長くPTA活動に関わっている人にも役立つよう編集されており、PTA活動への理解を深め、活動への参加を促進する実用的な手引きとして活用できます。
PTAの目的
PTAとは何か、役割や意義、会員の基本的な考え方を解説PTAのあゆみ
PTAの歴史的な成り立ち、戦後から現在までの変遷と背景PTAの構成員
PTAを構成する会員(保護者・教職員)、役員の基本的な位置づけ今のPTAと課題
少子化・社会変化による活動の変遷、PTA運営で直面する現代的課題PTAの主な活動
学校教育支援、家庭教育支援、地域との協働・見守り活動、広報などPTAと地域との関係
地域との連携・交流、地域が抱える問題への対応、他団体との関係茨木市PTA協議会について
協議会の役割、PTA同士のネットワークづくり、さらに広がるつながPTAの財務と会計
PTA会計の基本、収入と支出、年間の流れ、特別会計、決算と監査個人情報保護法への対応
個人情報保護法の改正内容と、PTAで守るべき基本ルール・対応方法。PTA運営の手引き(奈良市PTA連合会)
奈良市PTA連合会が作成した 「PTA運営の手引き」 は、PTA活動の基本理念から具体的な運営方法、現代のPTAが直面する課題までをわかりやすく整理した実践ガイドです。
PTAは保護者と教職員が協力し、子どもたちの健やかな成長を支える任意団体であることをまず示し、加入の自由・会員の意思確認の重要性を明確にしています。また、PTAの目的や性格を解説し、教育支援・家庭支援・地域との連携といった多岐にわたる活動内容を具体的に提示しています。
手引きでは、全ての子どもを支えるという視点から、 PTA未加入者の子どもへの教育的配慮 が重要なポイントとして扱われており、PTA活動が全ての児童生徒に配慮したものであるべきという理念が強調されています。
さらに、現代のPTAが抱える具体的課題として、強制加入問題、個人情報の適正管理、会費の使途の透明化、学級委員選出における人権配慮などを挙げ、それぞれに対する改善策や留意点を説明しています。
例えば、任意加入を徹底することや、個人情報は利用目的を明示して同意を得たうえで管理すること、未加入家庭への差別的扱いを避ける配慮など、実務的なガイドラインが述べられており、これからのPTA運営に必要な基本的視点を身につける助けになります。また、PTAと学校との関係性や連携のあり方についても触れ、保護者・教員・地域が共に子どもを支える体制づくりを支援する内容となっています。
PTA役員はもちろん、これからPTAに関わる保護者全般にとって役立つ実践的な手引きです。
PTAの基本理念と目的
PTAとは何か、任意加入団体としての性格と子ども支援の意義。PTAの組織と役割
役員・委員等の基本構成と各自の役割PTAの活動内容
学校教育支援、家庭教育支援、地域連携活動など具体例現代のPTAが抱える課題
強制加入、個人情報管理、会費使途、人権配慮などPTA未加入者への配慮
PTA未加入の子ども・家庭への教育的配慮と差別防止の視点個人情報保護の取り扱い
利用目的の明示、同意の取得、安全管理措置の基本会費・財務管理の基本
会費使途の透明性、説明責任、予算・決算の整備PTAと学校との連携
任意団体として学校との協力体制と役割分担PTA運営ガイドライン(松山市小中学校PTA連合会)
松山市小中学校PTA連合会が作成した「PTA運営ガイドライン ~選ばれるPTAをめざして~」は、PTA活動を現代の状況に合わせて見直し、より魅力的で参加しやすい団体にするための総合的な指針です。
本ガイドラインはPTAの歴史や基本的な考え方をふまえつつ、従来の活動が硬直化しがちな現状を改善し、会員一人ひとりが「参加したい」と思えるPTAづくりをめざしています。
まず活動の活性化に向けて、活動内容や組織の見直し、IT活用、他PTAとの情報交換などの具体的なアプローチを提示し、負担軽減や効率化につなげる方法を解説しています。また、役員や会員の参加強制・選出方法、活動のマンネリ化、任意加入の原則、個人情報の適切な扱い、未加入・退会家庭への配慮など、PTA運営でよく直面する課題についても詳細に整理されています。
各項目には実際の事例や選択肢のレベル分類が示され、あるべき姿と改善の方向性がわかりやすくまとめられているのが特徴です。さらに、会費の使途や公費・私費の区分整理、PTA事務局の役割、学校との役割分担など、実務面に関する情報も豊富に盛り込まれており、現場での運営判断の助けになります。
本ガイドラインは単なる理論書ではなく、各単位PTAが実情に合わせて活用できる実践的な手引きとして、保護者・役員・学校関係者の理解と協力を深め、より多くの人が安心して参加できるPTA活動への道標となる内容です。
PTA活動の活性化に向けて
活動内容や組織の見直し、IT活用、他PTAとの情報交換など、参加しやすく魅力あるPTAにするための方向性PTAの抱える課題と解決策
役員強制・参加の強制、マンネリ化、非効率な作業などよくある課題とその改善方法任意加入と個人情報の取扱い
PTAが任意団体であることの周知、加入・退会の対応、個人情報の適切な取得・管理方法未加入・退会家庭への配慮
PTA活動はすべての児童生徒のためのものであり、未加入家庭の子どもへの差別や不平等を避ける配慮加入・未加入・退会への対応方法
PTA活動への多様な意見を聞き、活動改善に活かすための対応例PTA会費の使途と支出基準
会費の適切な支出方法、学校運営費との区別、総会での予算承認と報告PTA事務局の設置と運営
事務局の役割や体制づくり、管理・運営の実務面での留意点様式見本・参考資料
入会申込書、退会届、個人情報取扱規則など、運営で使える書式および関連法令・解説資料学校単位でのガイド
PTA活動マニュアル(勇小学校PTA)
苫小牧市立拓勇小学校がまとめた「PTA活動マニュアル」は、保護者・教員が協力して学校生活を支えるPTAの基本から具体的な運営方法までを丁寧に解説した実用的なガイドブックです。
本冊子は、PTAの目的として「子どもたちの安全確保や学校環境の整備、学校行事の支援、保護者同士の交流促進」などを掲げ、組織の仕組みや役割分担をわかりやすく示しています。
例えば、会長・副会長・会計などの役員の基本業務や、学級委員・専門委員の活動内容、運営委員会・総会の開催時期と進め方など、年間の流れを具体的に紹介しています。
また、活動全体を「一家庭一役」で分担する考え方を採用し、負担を分散しながら多くの保護者が関わる工夫が盛り込まれています。
さらに、委員・係の選出方法や希望調査の実施、活動当日の代理対応など、現実的な運営上の配慮点も丁寧に説明されています。
安全面や負担軽減のため、活動時期・人数の調整などにも触れ、保護者が無理なく参加できるよう配慮した内容です。初めて役員を務める方だけでなく、経験者の振り返りや地域PTA全体の理解促進にも役立つ一冊で、学校・家庭・地域が連携して子どもたちを支える基盤づくりを後押しする実践的なマニュアルとなっています。
PTAの目的と活動方針
PTAとは何か、学校と家庭・地域の連携の意義、一家庭一役の基本方針。PTA組織と年間活動の流れ
総会、委員総会、役員会、委員会など年間行事と運営の概要役員と事務局の役割
会長・副会長・会計・監査・書記の職務、会議運営や連絡調整委員・係の役割
学級委員、学級行事係、広報・安全・地域委員など各委員会の概要学級活動・交流行事
茶話会や学級行事の企画・運営、報告と引継ぎの方法会計・予算管理
学級活動費や会費の運用方法、収支報告・決算手続きのルールPTA文書・広報管理
PTAプリント作成、PTA室利用方法、資料・備品管理の注意点安全対策と活動上の配慮
活動参加不可時の代理対応、衛生・安全面、コロナ対策等の留意点PTA活動基本マニュアル(桃園第二小学校PTA)
PTA活動基本マニュアルは、東京都中野区立桃園第二小学校PTAが作成した活動運営の手引きで、PTA活動を円滑に進める上での基本ルールや実務的な配慮を丁寧にまとめた実用資料です。
本冊子では、まずPTAの活動拠点となる「PTA室」の利用方法や管理ルールを詳しく説明しています。利用可能時間や申請手続き、入退室時の記録方法に加え、個人情報の管理体制の強化や、新型コロナウイルス感染防止に配慮した衛生管理の具体的方法が示されており、安心・安全な活動環境づくりが重視されています。
また、PTA室清掃の分担や禁止事項、鍵の取扱いなど、日常的な運営面での注意点も細かく記載されており、役員や委員が混乱なく業務を遂行できるよう工夫されています。加えて、使用前後の消毒や定員制限などの感染症対策ガイドラインも明示されており、時代の要請に応じた柔軟な対応が反映されています。
単なる規則集ではなく、学びやすく使いやすい形式でまとめられているため、初めてPTA役員を務める保護者にも理解しやすく、日々の活動を安心・安全に進めるための実務的な支援資料として活用できます。
学校と保護者が協力し合い、子どもたちの学びと生活を支えるための基盤づくりに役立つ一冊です。
PTA室の使用に関する規程
利用可能時間と申請手続き、使用者記録の記入、コロナ対策等の注意点PTA室使用の具体的手順
鍵の借り方・開錠・退室時の手続きなど、当日の利用方法について禁止事項と清掃分担
開錠中の無人放置禁止・飲食禁止などの注意事項と月ごとの清掃担当表学校施設利用のルール
PTA が学校施設(会議室・体育館・多目的室等)を使用する際の申請と手順PTA 配布物・原稿作成と承認手続き
PTA 配布物の原稿作成、校長・副校長・副会長のチェック手続きや期限印刷物の仕様と手順
部数の算出方法、コピー機/印刷機の使い分け、用紙サイズ・コスト配慮配布・回収の流れ
PTA 印刷物の各クラス・職員への配布方法、出欠票・アンケートの回収手順その他の注意事項
自転車駐輪の配慮、来校時のスリッパ対応、パソコン使用時の注意・共有ルールPTA活動 スマート化









