ICタグを利用した子どもの見守り

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ICタグを利用した子どもの見守り

見守りシステム「ミマモルメ」と「OTTADE!」

全国PTA連絡協議会
家族単位で契約する子どもの見守りサービスもありますが、実際には各家族による個別対応では解決できない問題も多いのが実情です。学校や自治体など地域単位で子どもの見守りシステムを導入することは、効果的にかつ公平に子どもたちを見守る環境を作ることが可能となり、意義があると考えます。

ミマモルメ

登下校ミマモルメ

子どものカバンにつけたICタグが、センサーを設置した学校の門を通る際にセンサーがICタグを感知し、保護者の方にお知らせするシステムです。

登下校ミマモルメに関連するさまざまなサービスがあります。

運営会社は、阪急阪神東宝グループの株式会社ミマモルメ ≫(公式サイト)です。

ミマモルメの利用条件

保護者の皆様が登下校ミマモルメを利用するには、登下校ミマモルメがお子様の学校・施設に導入されていることが必要です。2023年2月の情報では、全国24都府県の小中高での導入校数は、1,800校を超え、登下校メール利用者数は約32万人となっています。

学校・自治体では、

校に設置する機器(通常は校門に設置)の施工からサービスの提供、運営、ご利用者のサポートまで一貫してミマモルメ社が行うとなってます。学校予算やPTA会費の拠出が不要です。(2023年2月20日現在)

登下校ミマモルメの設置校では、緊急時のお知らせなどを全校生徒に一括で行える無料メール配信サービスが利用可能です。

登下校ミマモルメの特徴

  1. ICタグを持ったお子さまが校門を通過すると、保護者にアプリ・メールでお知らせします。
  2. 緊急時の学校側からの通知をアプリ・メールでお知らせします。(無料)
    学年の更新や卒業時の退会処理も可能です。
    クラスや学年ごとの配信・アンケート機能などのサービスが充実しています。
  3. 欠席遅刻管理、連絡帳機能(有料オプション)も搭載しています。

登下校ミマモルメの仕組み

  1. 学校の校門にあらかじめ設置されている機器の上を、ミマモルメ(端末)を持った子どもが通過
  2. ミマモルメが起動して電波を発信
  3. 受信アンテナが情報をキャッチし、保護者のアプリやメールへ登下校時刻を通知

一斉メールサービス

登下校ミマモルメを導入済みの学校に所属されているすべての保護者の方の利用料金が無料です。
登下校ミマモルメ未加入の方であっても、一斉メールサービス単体での利用が可能です。
また、配信されるメールに余計な広告が添付されることもありません。

登下校ミマモルメの利用料

阪神阪急エリアは、下表の料金設定です。
初期登録料 2,620円
年間の利用料 一括払 4,560円(380円×12ヶ月
毎月払 5,280円(440円×12ヶ月)

SaaS 登降園ミマモルメ

保育園・幼稚園・認定こども園向けのサービスで、門への機器設置、システムの導入により、園児のカバンなどに入れたICタグの門通過情報を自動で記録・集計するほか、出欠や遅刻の管理、メール・アンケート機能、自治体への各種申請帳簿出力等で業務負担を軽減します。2023年2月の情報では、導入園数は、約150園となっています。
  1. 自動読取方式のICタグを用いているため、カード式、二次元コード読み取り式及びタッチパネル式のような人の手を介した操作が不要です。
  2. 門・玄関を通過しただけで、登降園時間が自動登録されるため、正確な時間管理が可能です。
  3. 自動集計で延長保育管理が可能で、時間帯別の料金設定もできるため、保護者への請求書発行や自治体への各種申請が自動化され、園の管理者負担が軽減可能です。
  4. 園児一人ひとりの登園・降園情報を保護者にアプリ・メールで通知します。

まちなかミマモルメ

登下校 まちなかに設置されたカメラとビーコンのインフラ網を利用し、お子さまや高齢者を見守ります。
  1. 小型端末(zenptooth Low Energy)を持ったご家族が、設置されたビーコン(BLE)受信機付近を通過するとアプリ・メールでお知らせします。
  2. 一般的なBLEのセキュリティの脆弱性を解消した独自のセキュリティを組み込んでおりますので、安心してご利用いただけるのが最大の特長です

導入事例 大阪府伊丹市

市内約1,200 か所に「安全・安心見守りカメラ」と「まちなかミマモルメ」受信器及び約80台の市バスに移動式受信機を設置し、お子さまや高齢者を見守っています。

導入事例 京都府長岡京市

市内約200か所に防犯カメラと受信機を設置し、お子さまや高齢者を見守っています。

おうちプラスサービス

お子さまの「いってきます(外出)」「ただいま(帰宅)」をお知らせします。
「登下校ミマモルメ」または「まちなかミマモルメ」会員を対象としたオプションサービスで、学校の門に加え、お子さまが自宅の玄関を通った時もお知らせします。

GPSサービス

コンパクトなGPS端末をランドセルやかばんに入れて持ち歩くだけで、アプリから位置情報や歩いたコースを確認することができるサービスです。ミマモルメアプリ(見守り側)は複数名(両親・祖父母など)の登録が可能で、家族みんなで見守ることができます。
公式サイトGPSサービス ≫

大阪府大阪市の事例

2023年4月より、大阪市立小中学校及び義務教育学校全405校に欠席連絡等アプリケーションサービスの提供が始まっています。

欠席連絡等アプリケーションサービスは、これまで電話や連絡帳などを用い教職員の業務負担に繋がっていた毎日の欠席遅刻連絡を、ICTを活用して簡便に行えるようにするものです。

保護者が専用アプリやWEBサイトの「欠席遅刻管理機能」「連絡帳機能」を用いて、学校へお子さまの欠席遅刻情報や体温等を連絡することで、学校はWEB上の管理画面から欠席遅刻等の確認ができるようになり、保護者の利便性向上と教職員の業務負担軽減を図ることができます。

ミマモルメ

かんでん見守り隊 OTTADE!

OTTADE!とは

かんでん見守り隊OTTADE!は、児童が携帯した見守り端末の出す電波を、固定基地局(検知ポイント)や移動基地局(見守り人)が検知し、子どもの移動経路等の位置情報履歴を確認することができる関西電力送配電株式会社のサービスです。

P

電波を検知する基地局を、住宅や店舗、公共施設等のコンセントに設置することで、速やかにサービス基盤を構築できることが特徴で、専用のアプリをダウンロードしたスマートフォンや通信機能を持つ車載端末等も基地局として利用できます。

OTTADE
出典:関西電力送配電株式会社

OTTADE! 見守り人(みまもりびと)

見守りアプリをスマートフォンにインストールし、位置情報とzenptoothをオンにされている方を指します。
固定の基地局がなくても、見守り人がいらっしゃる場所では、見守り端末をお持ちのお子様の位置情報を記録することができます。
見守り人が地域に増えると、通学路や街中でよりきめ細かくお子様を見守ることが可能になります。

見守り人ってなに?

地域の安心・安全を担う「見守り人」になるための専用アプリをインストールするだけで、いつもの通勤や散歩やお出かけが、地域の安心に貢献する見守り活動を行っている方です。
※アプリをインストールしている方の個人情報は取得いたしません。

見守りタクシーってなに?

株式会社Mobility Technologiesが展開するタクシー後部座席タブレットに搭載した機能によって、走行するタクシーが地域の子どもや高齢者を見守ることが可能になっています。常時街中を走行するタクシーを活用することで、効率的かつ広範囲の見守り環境を実現しています。
2021年9月現在、北海道・関東・中部・関西・九州の主要都市に配備され、約3万台ものタクシーが「動く見守りスポット」として地域の安心を担っています。
出典:関西電力送配電株式会社

京都府亀岡市の事例

亀岡市では、亀岡警察署と関西電力送配電株式会社との三者で協定締結し、2020年9月1日から「亀岡市子ども見守りシステム」の運用を開始し、市立小学校および義務教育学校前期課程の全児童に見守り端末を配布しています。

このシステムは、「OTTADE!」を活用しており、専用の見守り端末を持った児童が学校や公共施設、店舗などに設置した固定基地局や、スマートフォンに専用アプリをインストールした「見守り人」による移動基地局を通過したときに位置情報が記録されるものです。

その位置情報を保護者のスマートフォンや携帯端末で確認できるほかに、学校・教育委員会・警察署へ問い合わせることで確認できます。

店舗などの固定基地局に加えて移動基地局の普及にも努め、まち全体で子どもの見守りを行い、犯罪などの抑止に繋げることを目的としています。

この見守りサービス「OTTADE!」には、「問い合わせ型見守りサービス(無料)」と「自分DE見守りサービス(有料)」の2種類があり、これらのサービスは24時間年中利用可能で、事件や事故に巻き込まれた可能性の高い”万が一”のときにも迅速に対応ができます。

OTTADE

まち全体で子どもたちの登下校を見守りましょう

亀岡市では、店舗などに設置した固定基地局のほかに、移動基地局となる専用アプリをスマートフォンにインストールした「見守り人」を増やすことで、まち全体で子どもたちの見守りを行い、犯罪などの抑止に繋げていきたいと考えています。ご協力いただける人はアプリのダウンロードをお願いします。
出典:亀岡市 子どもたちの安全を守るための「亀岡市子ども見守りシステム」について(2023/1/25)

福岡県大野城市の事例

本サービスは、希望するお子さま全員に見守り端末を無料で配布(保護者の方からの申し込みが必要)し、見守り端末を持ったお子さまが、市内に設置された見守りポイント(固定基地局)等の近くを通過した際に位置情報を記録することで、行方不明など万が一の際の捜索活動等に役立てます。

また、固定の見守りポイントの他に、地域の方々や企業のスマートフォン・タブレットに「見守り人」アプリをインストールしていただくことで、そのスマートフォン等も見守りポイントとなり、より細かく位置情報を記録できるようになります。

見守り対象者は、大野城市内に在住の小中学生となっています。

OTTADE

利用プラン

行政プラン(無料)の場合は、保護者は、子どもの位置情報を確認できません。行方不明等の緊急時に、教育委員会が確認します。 まちなかプラン(有料)の場合は、保護者自身がスマホアプリで確認可能です。
いずれのプランでも初期費用は無料となっています。
プラン プラン内容 月額利用料
行政
プラン
行方不明や事件等の万が一の際に、位置情報を活用することで、
捜索等の早期解決を図ります。
※保護者の方は位置情報を取得できません。
無料
まちなか
プラン
保護者自身がスマホアプリで位置情報を取得することができ、
日々の行動の見守りや、万が一の際の早期解決を手助けします。
税込
528円

端末を紛失・破損した場合

端末代金2,200円(税込)が必要です。
まちなかプラン(有料)に加入されている方は補償があるため、無償交換が可能です。

充電や電池交換

見守り端末の電池は約6年間使用可能であり、日々のメンテナンスは必要ありません。
出典:大野城市 子どもの見守りシステム整備事業(2023/11/27)

PTAや地域での子ども見守り

保護者と地域
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