会費や会費の蓄積である繰越金の適切利用のヒント
PTA会費や繰越金の有効活用に
PTAだからこそ実現できる、全ての子どもたちを対象にした安全対策
PTA繰越金の適切な利用
適正な繰越金の額
PTAの一般会計における繰越金の適正規模についての見解は、考え方や地域の事情によっても異なります。また、繰越金は引き継がれてきた部分もありますので、過去の経緯などの確認も必要でしょう。
PTAとしては、適正な繰越金の範囲についての合意形成が、まず必要です。
繰越金が適正範囲を超えた状態
適正範囲を超えた繰越金が既にある場合は、何らかの形での是正が望まれます。例えば、年度単位に発生した繰越金となった金額を計算し、一定額以上の金額となる場合は、当該年度の会費支払者に返金することも考えられます。 長期間に渡って少しずつ繰越金が増えてきたなど、返金対応が適切とは言えない場合は、下記も選択肢です。
- PTAとしての備品(パソコンなど)を整備
- 地域の方も参加できるPTA講演会やイベントなど開催
- 子どもたちが長期に渡って使える、学校経費で購入できない備品を整備(音楽活動には楽器、スポーツ活動には用具など)
- 寄付採納の手続きが必要な場合は、適切な処理が必要です。
繰越金を取り崩す際の注意点
金額が大きい場合は、単年度で一括処理せず、長期の計画を策定するなどして、単年度予算規模度と繰越金の取り崩し額のバランスをとる事が重要です。
例えば、適正な繰越金の範囲を超えた金額が、10年間で増えた場合には、10年かけて少しずつ取り崩していくことも一つの方法でしょう。
多額の繰越金があるのは、過去からの会費の蓄積であり、取り崩した繰越金の使い方には、子どもたちはもちろん、地域も含めた還元などの配慮が望まれます。
繰越金が年々増加
必要とすべき繰越金の額に向けての増加であれば、問題ありません。適正範囲を超えて増えている場合は、必要以上のPTA会費額の設定であるとも考えられ、PTA会費を減額することも選択肢です。PTAの財産
最高裁判所判例では「社団の資産は、その構成員に総有的に帰属」とされています。
PTAで考えると、次の様になります。
総有とは、ある財産がPTAの所有となっており、その財産がPTAによって強く拘束されている状態のことです。
PTAの財産が総有であるときは、各構成員であるPTA会員はその財産についての持分がない状態です。
従って、各構成員であるPTA会員は、PTAの財産に対して持分の分割請求をすることはできません。
また、各構成員が団体から退会する際には、各構成員は持分の払い戻しを受けることもできません。
このように、権利能力なき社団であるPTAの財産は、構成員であるPTA会員全員に総有的に帰属し、潜在的持分はなく、財産の使用・収益のみが認められると考えられます。
子どもの見守りサービス
子どもの見守りサービス(PTA専用プラン)は、PTAによるご負担は導入時の初期費用のみ、継続的に全ての子どもたちが利用できる万一に備えた見守りサービスです。継続利用で必要となる新入生の端末は無償で提供され、各ご家庭への負担もありません。
- 万一に備えた見守り以外にも、日常でより便利に利用されたいご家庭には、有料のオプションサービスがあります。
公平かつ効果的な見守り環境
全国PTA連絡協議会には、小学校などで実施される「旗振り当番」に関して、「登下校の時間に活動できる保護者が少ない」「地域の高齢者だけでは心配」「担い手や子どもたちに万一の事故が起きたら?」など多くの相談がが寄せられています。
一方、子どもたちの見守りは、登下校の時間帯だけ、通学路だけに必要なわけではありません。
こうした課題の解決には、自治体が主体となり見守りシステムを導入する事が理想的ですが、現時点では、一部の自治体での導入にとどまっています。
見守りサービスをPTAで導入
ottaの見守りサービスは、地域の人々の協力をいただくことで、より有効に機能する新しい見守りの仕組みを実現しています。見守りサービスを導入した地域の見守りネットワークは、犯罪抑止にもつながり、地域で暮らす皆さんの安心、安全という視点から大いに価値があるものと考えています。
また、見守りサービスの導入に加えこれまでのPTAによる見守り活動を併用することで、子どもたちがより安全に暮らせる地域となると考えております。
地域の見守りスポット
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見守り端末
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PTA活動助成制度
PTAが独自に見守りサービスを導入するには、少なくない初期費用の問題があります。
そこで、PTAの費用負担を軽減できる長期的な仕組みとして、PTA活動助成制度を準備しました。
PTA活動助成制度とは、全国PTA連絡協議会とotta社が協力し、各単位PTAでの有料のオプションサービスご利用者の状況に応じて、PTAに助成を行う仕組みです。これにより、中長期的にPTAの費用負担が軽減されるものと考えています。
ottaでは、子どもから高齢者まで、誰もが安心・安全に暮らせる街「スマート見守りシティ」を実現するために、IoTを活用した独自の位置情報プラットフォーム「otta見守りネットワーク」を地方自治体や企業と連携し整備しています。
otta見守りネットワークは、学校や店舗などの固定の見守りスポットのほか、地域住民が「見守り人アプリ」をインストールすることで、スマートフォンが移動型の見守りスポットとなります。またタクシー会社との連携により、走行中のタクシーが移動型の見守りスポットとして機能することで、広範囲での見守りを実現しています。
この見守りネットワークでは、小型かつ最長6年の電池寿命となる専用の見守り端末を所持するだけで所持者の位置が記録されるため、利用者に負担をかけず手軽に利用できる見守りサービスを実現します。
記録された位置情報は、保護者が利用するアプリを通じて通知や確認ができ、さらに警察など公的機関と連携し、万が一の際の捜索活動を支援する取り組みも行なっています。
自治体での導入事例もありますが、条件の整っているPTA団体の皆様は検討をおすすめします。
PTA繰越金を活用しての見守りシステムを導入のポイントを次のように考えています。
- 過去からの会費の蓄積としての繰越金を長期にわたって還元できる
- 全ての子どもたちに対する公平かつ効果的な見守り環境につながる
- 地域の皆様や地域の企業との連携につながる街づくりのきっかけ
- 高齢者など社会的弱者が安心して暮らせるスマート見守りシティへの地域インフラ
緊急連絡先カード レスQR(準備中)
お子さまの万一に備えて、新入学・新入園などの節目に
緊急連絡先カード レスQRとは
発作、意識喪失、交通事故・・・
あなたやあなたの大切な人を危機から救う
レスQRを身に着けたお子さまが、事故などであったとき、近くの人や救急隊員がスマートフォンでQRコードを読み取ると、救護活動に役立つ情報が表示される同時に、 あらかじめ登録して置いた連絡先に、読み取った場所の地図が自動でメール送信されます。紙から進化した緊急連絡先カードです。
高齢者の見守りとしてのQRコード活用
QRコードを利用した連絡システムは、行政による高齢者サービスやペットの迷子札にも使われています。
「高齢者見守りシール」で検索すると、多くの自治体が行政サービスとして利用していることがわかります。
お子さま緊急連絡先カード レスQRの活用
全国PTA連絡協議会では、紙ベースの緊急連絡先カードより情報量も多く利便性の高いQRコードを利用した緊急連絡先カードを、お子さまの在学、在園中に継続して使えるよう「緊急連絡先カード レスQR」サービスとして、準備いたしました。
緊急連絡先カードは、名刺サイズよりひと回り大きいカードに「レスQR」のシールが3点(お子さま一人分)ついています。
保護者の皆様は、シールのQRコードをスマートフォンで読み取りユーザー登録、後は、シールをお子さまの持ち物など貼り付けるだけで、レスQRを緊急連絡先カードとして利用いただけます。
PTAから入学や入園時にお祝いとして配布するなどの活用も考えられます。
QRコードの読み込みを、 試してください!
スマートフォンなどで、下記のQRコードを読み取り、またはクリックしてください。
位置情報を利用の許可でいずれかを選択すると、別ウインドウで救護者に表示される画面が表示されます。
紙の緊急連絡先カードのように、必要な医療情報の提供が可能で、かつ簡単に連絡ができ、さらに個人情報の適切な保護が可能となります。
レスQR サービスの特長
レスQRをいつも身に着けておけば、
いざと言うときに救護者のスマートフォンにお子さまの救命情報を表示するとともに、登録された連絡先最大2件へQRが読み込まれた日時と場所の地図※がメールで送信されます。
ユーザー登録はスマートフォンからでもパソコンからでも可能です。
- 位置情報の通報サービスは、QRコードを読み取ることができる通報者の通信機器端末が、通信可能な状況にあり位置情報の利用を許可している場合に利用できます。
サービスのご利用期間は6年間
ご利用期間は、他サービスとは異なり、在学・在園中継続して利用いただける6年間です。
サービス料金は、ユーザー登録から6年間分のサービス利用料金とレスQRシール3点がセットで、税込792円です。
月額利用料など追加料金は発生しません。また、毎年買い換える必要もありません。
6年間分のサービス料金は、月あたり10円(税込11円)換算です。
- ユーザー登録の状況に関わらす、サービスの有効期限は、ご購入から8年間とさせていただきます。
医療情報などの大切な情報を伝える。
QRコードがスマートフォンなどのQRリーダーで読み込まれると、救護者にとって必要な情報、氏名、住所、連絡先、主治医、メッセージなどが表示されます。紙ベースに比べて情報量の多さや手軽に情報更新ができる点も便利です。
QRコードを読み込みすると・・・
QRコード読み込み時に表示される情報
(救護者に必要な情報)
連絡先のメール宛に
読み取り場所の位置情報を送信
QRコードはご家庭でも印刷可能
ユーザー登録完了後は、マイページからQRコードのダウンロードが可能です。
ご家庭のプリンタなどで追加のシールを手軽に印刷いただけます。ます。